PCパーツ一覧をまとめました。このページを読めばゲーミングPC(一般的なPC含む)がどういったパーツで構成されているのかを理解できます。各パーツごとに役割や選び方についても解説していますので参考にしていただければと思います。
ゲーミングPCを構成するPCパーツ一覧
- CPU
- CPUグリス
- CPUクーラー
- グラフィックボード
- メモリ
- SSD
- HDD
- 電源ユニット
- マザーボード
- 光学ドライブ
- PCケース
上記のものを揃えればゲーミングPCが出来上がります。結構な数がありますね。ここに記載はしていませんが、ソフトウェアであるOSも必要です。ゲーミングPCだとWindows 11が一般的です。HDD及び光学ドライブは非搭載であることが多くなっています。その理由については次の詳細をご確認ください。
PCパーツはヒト及びそのヒトが行う作業に例えられることが多いです。身近な存在であるヒトで考えれば役割をイメージしやすくなると思います。CPU=ヒトの左脳、グラフィックボード=ヒトの右脳、メモリ=デスクの作業スペース、SSD・HDD=デスクの上の棚、電源ユニット=心臓、マザーボード=身体といった形です。パソコンも様々なパーツが組み合わさって成り立っているのです。
PCパーツ詳細解説
CPU
CPUはパソコン全体の処理を担当するパーツです。Central Processor Unitの略で日本語では中央演算装置と呼ばれます。メモリからの命令の読み込みや解読、結果の出力を行います。CPUが果たす役割は大きく、基本的にパソコンで行うことは全てCPUが関わっていると考えて良いでしょう。
関連記事:CPUとはCPUグリス
CPUグリスはCPUのインテグレーテッドヒートスプレッダ(IHS)とCPUクーラーのヒートシンクとの隙間を埋めるためのものです。人間の目だとヒートスプレッダとヒートシンクの間に隙間がないように見えますが、実際は凸凹があるためCPUグリスがないと熱伝導率が下がります。CPUの交換時も必ずCPUグリスを塗り直しましょう。
CPUクーラー
CPUクーラーは、CPUを冷やすためのパーツです。高性能なCPUには簡易水冷式のクーラーが採用されるようになりました。ラジエーターサイズが大きい方が冷却性能が高いです。オーバークロックや電力制限解除を前提とするなら240mm以上のラジエーターを搭載した水冷クーラーがおすすめです。空冷式タイプはサイドフロー型とトップフロー型があります。サイドフロー型の方が効率的に空気を排出できるので冷却性能が高いです。トップフロー型はコストを抑えたい方向けです。
関連記事:CPUクーラーとはグラフィックボード
グラフィックボードの役割は3Dグラフィックスの描写です。3Dゲーム、3D CAD、画像生成AIなどです。グラフィックボードは数千から一万を超えるほどのシェーダーコアを搭載していて並列処理を得意としています。GPGPUを活用すれば動画のエンコードなど画像処理以外の用途でも使用できます。マイニングや機械学習も汎用的な使い方だといえます。
関連記事:グラフィックボードとはメモリ
メモリは、揮発性の記憶装置です。揮発性とは電源をOFFにすると保存されていたデータが消去されることを意味します。役割としてはCPUとストレージの仲介役です。メモリはストレージよりも処理が高速で、メモリを挟むことでCPUはより効率的に作業をこなせます。メモリ容量が増えるとその分一時的に保存できる量が増えるのでシステム全体の高速化につながります。
関連記事:メモリとはSSD
SSDは大容量記憶装置(ストレージ)の一つです。最近ゲーミングPCで主流となっています。SSDにOSを保存するのが有効です。読み込み・書き込みが速くPC作業全般が快適になります。ゲームプレイにおいてもロードの読み時間が短縮されるなど恩恵があります。
関連記事:SSDとはHDD
HDDもSSDと同じ大容量記憶装置の一つとなります。SSDよりも安価でより多くの容量が必要な方にとって魅力的だと思います。近年はSSDの価格が下落傾向にあることとSSDの利便性の高さからやや影に隠れています。それでも4TBや8TBなど一定以上になるとSSDはまだまだ高価なのでHDDを選ぶのが現実的です。
電源ユニット
電源ユニットには家庭用コンセントの交流電源(AC)を、パソコンパーツ向けの直流電源(DC)に変換する役割があります。電源ユニットを選ぶ際はCPUやグラフィックボードの消費電力に合わせた容量を選択する必要があります。また、電源効率を表す規格にも注意を払いましょう。
関連記事:電源ユニットとはマザーボード
マザーボードは、各PCパーツを装着・接続するための大きな基盤のことです。パソコンの内部を見るとこのマザーボードが一番に目に入ると思います。マザーボードと接続することでCPUやグラフィックボードに電源を供給できます。サイズを規定するフォームファクターや拡張性・機能性に関わるチップセットなど製品ごとにスペックが異なります。予算や必要とする機能に合わせて選択する必要があります。
関連記事:マザーボードとは光学ドライブ
光学ドライブはCD-ROMやDVD-ROMなどのディスクメディアの読み込みや書き込みのためのパーツです。中にはBlu-rayドライブに対応したドライブも販売されています。ゲーミングPCではあまり搭載されなくなりました。ネット環境が変わりオンラインで何でも手に入る時代になったためです。映画鑑賞もNetflixやHuluで解決しますね。プリンターのドライバーもオンラインで入手可能です。
関連記事:光学ドライブとはPCケース
PCパーツを格納するのに必要です。埃からパーツを守ってくれます。剥き出しのオープンフレームもありますが、一般的にはPCケースを使用します。最近は白色のケースや2面ガラス(ピラーレス)タイプが人気です。その時々によって流行は変わりますので、好みのケースを色々見てみると良いと思います。
関連記事:PCケースの種類と選び方