パソコンケースで一般的なミニタワーとミドルタワーの特徴を比較しています。ゲーミングPCを購入する際にミニタワーとミドルタワーのどちらがいいのか悩んでしまうユーザーは多いです。私としてはミニタワーをまずは候補にいれるのが良いと思います。コストパフォーマンスが高くラインナップも豊富だからです。新品だけではなく中古でも当てはまります。
当ショップでミニタワーの取り扱いが多い理由
まずは当ショップで取り扱いのある中古ゲーミングPCのラインナップを見てください。すでに売却済のモデルも含めて35台の内24台がミニタワーです。最近の仕入れはミニタワーケースが中心となっています。ミドルタワーの取り扱いはそれほど増やさない予定です。当ショップがミニタワーを中心に取り扱っていることには理由があります。
その理由はミニタワーの方が市場の流通量が多く仕入れがしやすいからです。質のよいモデルも多く目利きが活かせます。新品で売れているモデルだからこそ中古市場に流通しているのです。つまり、ミニタワーはゲーマーからの人気が高いということです。また、二次的なメリットとして本体が小さく発送がしやすいことと送料を抑えられることも挙げられます。ユーザー側から見てもショップ側から見てもメリットがあるケースだといえますね。
ミニタワーとミドルタワーの特徴比較表
ミニタワー | ミドルタワー | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
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人気 | ☆ | ◎ |
価格 | ☆ | ◯ |
サイズ | ◎ 幅220mm×奥行440mm×高さ425mm |
△ 幅220mm×奥行440mm×高さ480mm |
拡張性 | △ 低め |
◎ 高い |
エアフロー | ◎ | ☆ |
ミニタワーとミドルタワーの特徴を項目ごとに比較しています。ミニタワーが優れているのは人気・価格・サイズです。一方で、ミドルタワーが優れているのは拡張性とエアフローです。次の項目でより詳しく見ていきましょう。
ミニタワーとミドルタワーの特徴を比較
人気・価格
人気はミニタワーの方があります。ミドルタワーよりも割安感があるためです。BTOメーカーも高コスパブランド(ミニタワーメイン)を展開するようになりミドルタワーとの価格差が広がっているように思います。20,000円~30,000円の価格差があることも珍しくありません。価格競争が起きていて割安感がありそれが人気につながっている状況です。
ミドルタワーはハイクラスで人気があります。GeForce RTX 5070やRadeon RX 9070などのグラフィックボードを搭載する場合内部にスペースが必要となります。必然的にミドルタワーが選択されます。ここまで来ると価格よりもデザインや拡張性などを重視するのかもしれません。
サイズ
サイズはミニタワーの方が一回り小さいと考えて間違いありません。段ボールのサイズで言えば、ミドルタワーだと160が必要になるところミニタワーなら140で収まります。ミドルタワーになると段ボールから取り出すのも一苦労です。初めてミドルタワーケースを見るとその大きさに驚いてしまうかもしれません。
もっとも一度設置してしまえばそれほどサイズを意識することはなくなると思います。デスクの上に設置したいならミニタワーを選ぶのが無難です。ミドルタワーだとどうしても圧迫感が出てしまいます。パソコンを購入したら段ボールや梱包用のクッションを保管しておきましょう。引っ越しなどの際に重宝します。
拡張性
ケース | ミニタワー | ミドルタワー |
---|---|---|
マザーボード | MicroATX | ATX |
サイズ | 244mm×244mm | 244mm×305mm |
メモリスロット | 2-4 | 4 |
PCI Express x16 | 1-2 | 2-3 |
PCI Express x1 | 1-2 | 1-3 |
M.2 SSD | 1-3 | 2-5 |
SATA | 4-6 | 4-6 |
拡張性はミドルタワーに軍配が上がります。この拡張性はケースサイズだけではなく搭載マザーボードに依存します。ミニタワーではMicroATXが採用される一方で、ミドルタワーだとより拡張性の高いATXが採用される傾向にあります。M.2 SSDをたくさん保存したいならATXが優れている。MicroATXでは1つしか搭載できないこともあります。
エアフロー
エアフローはミドルタワーの方が優れています。内部スペースニ余裕があり冷却がしやすいです。大型のグラフィックボードやハイエンドのCPUを搭載する場合でも安心です。ケースのサイズが大きいことでたくさんのケースファンを搭載できるのもメリットです。