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メモリとは

メモリについて解説していきます。「メインメモリ」や「RAM(Random Access Memory)」と呼ばれることもあります。メモリという言葉自体を知っていてもその役割について知っている方は少ないのではないかと思います。CPU・グラフィックボード・SSDなど他のPCパーツと比べてその役割がイメージしづらいからです。SSDやHDDと同じ記憶装置ですが、メモリはより高速にデータ処理ができるのが特徴です。

メモリはCPUとストレージの中継地点

メモリとは、主記憶装置のことでスピーディーな情報のやり取りが主な役割です。CPUが演算・制御・データ処理を行う上でメモリを挟むとより効率的に作業が進みます。SSDやHDDよりも処理速度が高速だからです。CPUが命令をしたらメモリがすぐに必要情報を与えてくれます。必要な情報がすぐに出せる状態にあるのです。処理速度の劣るSSDやHDDではそうはいきません。

メモリはよく机に例えられます。CPUが人間(脳)でストレージは机の上の棚をイメージしてください。机の上に置いたものは引き出しに入れたものより早く取り出せます。この考え方がまさしく、メモリの特性を表しています。すぐに使うものは机の上に置き、そうでないもの引き出しに収納します。これがメモリとストレージの違いです。

RAMと呼ばれるのは揮発性の記憶装置だからです。揮発性とは、パソコンの電源を落とすと保存されていたデータが消えることを意味します。SSDやHDDなどのストレージは補助記憶装置と呼ばれデータの保存が主な役割となります。ストレージは、不揮発性で電源を落としてデータが維持されます。メモリとストレージはどちらも記憶装置で似ている部分がありますが、両者の役割は異なります。

メモリ容量は多い方が好ましいです。ただし、コスト面がネックとなってきます。最新のDDR5メモリだと16GB(8GB×2GB)で6,000円~10,000円、一世代前のDDR4メモリだと16GB(8GB×2枚組)で5,000円~8,000円です。SSDなら1TB(1000GB)でも7,000円~10,000円です。メモリ容量は予算との兼ね合いも考える必要があります。

メモリの基礎知識

2枚1組のデュアルチャネルが一般的

メモリは基本的に2枚1組で考えます。パソコンの基盤であるマザーボードには、最低でも2本のメモリスロットがあります。8GBの容量を搭載する場合、8GBのメモリ1枚を搭載するよりも、4GBのメモリ2枚の方が高速に動作します。ゲーミングPCにおいてもデュアルチャネルが好まれます。デュアルチャネルの方が高いフレームレートが出ます。

自作PCの際の注意点として、デュアルチャネルを選択するにはマザーボードが対応していなければなりません。古いマザーボードの中にはデュアルチャネルに対応していなかったり、一部のスロットにしか対応していなかったりすることもあります。また、3枚1組のトリプルチャネルに対応したものもありますが、一般的ではなく無視してしまってもよいと思います。

故障率が低い

メモリは故障率の低いPCパーツと言えます。故障率が1%未満というデータ(Wccftech, 2023)もあるぐらいです。初期不良やエラーがあっても、使用していて故障する可能性は低いでしょう。私自身もこれまで故障を経験したことがありません。永年保証となっていることがほとんどで故障リスクの低さを示しています。 メモリが故障しても交換してもらえることから、メモリにはコストをかけてもよいと考える方は多いです。

保証となるのはメモリ単体です。購入したパソコンに搭載されているメモリは永年保証の対象外となる可能性があります。なお、購入時のパソコンから構成を変更してしまうと、保証を受けられなくなります。修理に出す際は増設したメモリを外しましょう。比較的増設しやすいパーツなのでメモリ容量不足を感じたら増設を検討してみてください。

メモリの選び方

用途別の必要メモリ容量

テーブル挿入 用途別の必要メモリ容量をまとめました。ほとんどの場合、メモリ容量は16GBあれば十分です。ワードやエクセルなど簡単な作業なら容量は少なくても問題ありません。基本的にはゲームプレイでも16GBあれば問題ないです。タイトルによっては32GBが推奨されることもありますので、必ずしも16GBで安心というわけではありません。 画像編集や動画編集でも同様です。

16GBあれば問題ないことが多いですが、使用するソフトウェアや使い方によっては16GBでもギリギリになることもあり得ます。また、Google Chromeのようにメモリ消費の激しいブラウザのタブを大量に開くとメモリ不足になる可能性があります。予算に余裕があるのであれば少し多めに搭載しておきましょう。 推奨メモリ容量は一般的な使用を想定していますので、参考程度に留めてください。

メモリ規格

上記のテーブルはメモリ規格・メモリ速度などをまとめたものです。新品・中古を問わずゲーミングPCで採用されることの多いあるいは多かったモデルとなります。新品のゲーミングPCではDDR5-4800及びDDR4-3200の2種類が中心です。中古ゲーミングPCならDDR4-2666やDDR4-2133を搭載しているモデルも多いです。メモリ速度が早い方がより効率的にデータのやり取りを行えるので高いパフォーマンスが期待できます。

ただし、性能差を体感できるかと言われると容量ほどの差は体感できないように思います。メモリ規格については速度の速いモデルを選べばいいというわけではなく、CPU及びマザーボードに対応したモデルを選択する必要があります。Intel第14世代Core iシリーズならDDR5-5600・DDR4-3200です。下位モデルも包括しているので、この場合DDR5-4800やDDR4-2666でも問題ありません。

また、メモリの規格は対応していればバラバラでも認識されます。例えば、DDR5-5600 8GBとDDR4-3200 8GBを搭載した場合、容量は16GBとして正しく認識されます。規格は低い方の規格に揃えられます。つまり、DDR5-5600 8GBとDDR4-3200 8GBを搭載していれば、DDR4-3200 16GBという形になります。DDR4-3200が上限の環境で、DDR5-5600を搭載しても意味がありません。メモリはいわゆる護送船団方式です。DDR4-3200が上限であれば、それを超えるメモリを搭載してもDDR4-3200として認識されます。

まとめ

メモリの役割は、CPUとストレージの仲介役です。処理するデータを一時的に保存することでCPUが効率的に処理を行えます。用途に合ったメモリ容量・規格を選ぶことで、快適なパソコン環境を実現できます。耐久性の高いパーツで一度購入すれば同じPC環境であれば交換する可能性は低いでしょう。。余裕を持った容量を選択することをおすすめします。

必ずメモリは2枚1組のデュアルチャネルで利用してください。現在販売されているマザーボードのほとんどがデュアルチャネルに対応しています。メモリの性能を最大限引き出せるようになります。ゲームプレイにおいても恩恵は大きいです。フレームレートで見ても顕著に差が現れます。デュアルチャネルが速いというよりも、シングルチャネルが遅いという印象です。

出典一覧

  • Retailer Discloses Failure Rates For Popular Hardware Over Four Years Worth of Tracking(Wccftech, 2023)

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