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中古ゲーミングPCの正しい選び方

中古ゲーミングPCの選び方で悩んでいる方向けのコンテンツです。価格の安さに釣られて、粗悪なモデルを購入しないように事前に最低限の知識を身に付けておくと良いと思います。性能が低くてゲームをプレイできないとなれば本末転倒です。

パソコン選びの基本は、予算と性能の軸を持つことから始まります。中古ゲーミングPCもそれは変わりませんが、特に予算が大きなキーとなるでしょう。ブックマークをして何度も見返していたければ幸いです。パソコンの購入経験が乏しい方でも安心して購入できるようになるでしょう。

中古ゲーミングPCの正しい選び方

思考を変える(妥協)

中古パソコンの魅力は価格の安さが一番です。現行のミドルクラスに匹敵するモデルが半額近いということもあるかもしれません。そういった掘り出し物に出会えるのが中古パソコンです。ただ、理想的なモデルと出会うのは至難の業です。形が決まっている新品のパソコンと違い、不定形とも言える中古パソコンを購入する上で妥協を強いられることもあるでしょう。

妥協できるポイントをピックアップしておくと良いですね。CPUやグラフィックボードには妥協しないが、ストレージ・メモリ・PCケースには妥協できる、こう考えるだけで選択肢は広がります。妥協すればするほど、理想とは遠ざかるのでバランスが大事です。何を重視して妥協できるものは何かを考えてください。まずは理想の構成をぼんやりでも意識します。そこから、優先順位をつけることで、妥協できるラインというのが見えてきます。性能なのか、価格なのかがシンプルな妥協点です。

「目的をはっきりさせる」というのは、この妥協できるポイントにつながります。このゲームをこの環境でプレイしたいという目標が定まれば、それを実現できる性能があればよいと言えます。プレイしたいゲームが決まっていれば、それだけ無駄を削ぎ落としたモデルを選択できます。理想の性能と予算が決まっているなら、選ぶべきモデルはすぐに見つかるでしょう。

5万円を基準として捉える

中古パソコンの購入を検討している方は、なるべく予算を抑えたいと考えているはずです。中古ゲーミングPCでは5万円を一つの基準に考えてください。当ショップで取り扱いがあるモデルの平均価格が53,551円となっているのがその理由です。5万円より高ければ中古ゲーミングPCとしては性能が高めといえます。性能や装備ではなく、まずは価格を決めるというのが中古ゲーミングPC選びでは王道です。中古のゲーミングPCは価格帯・性能帯も様々で予算を決めておかないとなかなか選びづらいです。相場もあってないようなものと言えるかもしれません。最初に予算を決めて選択肢を狭くすることが中古のゲーミングPC選びの近道と言えるかもしれません。

予算を5万円と決めたなら、5万円以内のモデルで見つけてください。ここで1,000円ぐらい予算をオーバーしてもいいやという気持ちで探してしまうときりがありません。どんどん予算が釣り上がってしまうことになります。予算が上がれば上がるだけ高性能なモデルを選択できる可能性が上がりますので当然ですね。もちろん、状態などによって価格は変わりますので、必ずしも価格が高い方がおすすめできるというわけではありません。予算を決めたら、その予算に沿ったモデルを選びましょう。

当ショップで取り扱いがあるモデルを参考に5万円前後の中古ゲーミングPCの特徴をまとめておきます。CPUはIntel第7世代のCore i7-7700が多く、GPUはGeForce GTX 1060 3GBやGeForce GTX 1050 Tiが中心です。当然現行モデルと比べると性能は劣りますが、設定を調整するなどすれば十分ゲームプレイに耐えうる性能を有しています。例えば、フォートナイトやApex Legendsなど軽量タイトルについては60fps以上が実現可能です。

5万円から大きく離れたモデルは、CPUやGPUの性能が上ブレあるいは下ブレしていると考えて良いと思います。Core i7-7700とGeForce GTX 1060 3GB/GeForce GTX 1050 Tiを基準にどの程度のCPU・GPUが搭載されているのかを確認しましょう。場合によっては大容量メモリ・ストレージを搭載していることも考えられます。基準を作って相対的に評価していけば価格が妥当かどうか判断できるようになるでしょう。

WQHDや4K環境でのゲームプレイには対応できないと考えておきましょう。もちろん中古のゲーミングPCでも比較的新しい高価格帯のモデルであれば高解像度にも対応できるでしょう。しかしながら、5万円前後の価格帯の中古ゲーミングPCだとフルHD環境でのゲームプレイがメインです。設定を調整するなどして快適なゲーム環境を構築する必要があります。GeForce GTX 1060 3GBやGeForce GTX 1050 Tiを基準に考えると負荷の軽いタイトルであれば高リフレッシュレートも実現できると思います。

プレイ環境で選ぶ

中古のゲーミングPCを購入する上でどのような環境でゲームを楽しみたいかをしっかりと考えておきましょう。ゲームをプレイしたいと曖昧な目的ではNGです。もう少し具体的にどのゲームを、どういった環境でプレイしたいのかを考えて選ばなければなりません。また、ゲームの推奨環境を満たせるかどうかを考えることも重要です。公式ホームページ記載の推奨スペックを確認しておきましょう。

その条件に合うモデルを予算内で見つけることになるので、なかなか簡単ではありません。特に、旧世代のパーツは新しい世代のパーツよりも情報が少なく性能を理解するのに時間が掛かる可能性があります。10世代前のCPUと現行のCPUを比較するようなデータも少ないので、初心者の方には難しく感じるはずです。それでも、何をしたいかを明確にしておかなければ、選ぶべきモデルが見つかりません。

CPU・GPUの性能を理解する

中古パソコンは、いつ発売したかを確認することも大事です。パソコンの性能は年々高まっています。10年前のハイエンドクラスが5年前のミドルクラスにも満たないこともあります。発売時期で全てが変わるわけではありませんが、選択の参考になる要素と言えるでしょう。

同じCore i5でも発売時期が新しい方が性能は高い傾向にあります。反対に発売時期が古いとCore i9であっても、発売時期の新しいCore i5に性能で劣ることも起こり得ます。これが中古パソコン選びを難しくしています。発売時期は中古パソコンの価格にも影響を与えていて、古ければ安く、新しければ高くなります。

様々な価格帯があるように見えて、大体が性能と構成の価格で統一がとれています。多少の振れはあっても、調べていくうちに相場も見えてきます。注意したいのは、発売時期を発表している製品が少ないことです。BTOパソコンはほとんど記載されていません。既製品を販売するモデルにのみ発売時期があります。

その場合は、搭載されているCPUとグラフィックボードから判断します。交換されているとわかりませんが、今搭載されているのはどのくらい前のものかはすぐにわかります。ただし、世代が古くてもよい製品もあれば、世代が新しくても悪い製品もあります。発売時期で決定するのではなく、参考材料の一つにしてください。

CPU比較表グラフィックボード比較表を参考にしてどの程度の性能を持っているのかを理解しておきましょう。スコア的にはCPUは6,000以上、GPUは1,500以上が目安です。それ以下のモデルだと性能的に物足りないです。

ショップを決める

ショップ選びも重要なポイントです。中古パソコンに特化したショップや大手BTOメーカーなど中古のゲーミングPCの取り扱いがあるショップを探しましょう。ショップごとに得意分野が異なります。安価なゲーミングPCが得意なのか、ビジネス向けノートパソコンが得意なのかといったことを見極める必要があります。

中古のゲーミングPCを購入する上で保証期間を確認しておきましょう。ショップによって保証期間が変わります。新品のパソコンと比べて故障する可能性は高くなりますので、全く保証がないよりは少しでもあった方が良いと思います。保証に費用が掛かる場合は総合的に判断しなければいけません。当ショップでは1ヶ月の保証付きでお買い求めいただけます。

メルカリやヤフオクなどの個人売買は難易度が高いです。初心者の方は避けた方が良いでしょう。どのような状態なのかを評価しづらく、また保証がないことも多いです。何か問題があっても返品を拒否される可能性があります。ゲーミングPCの相場感がわかっていて不具合があっても対処できる方であれば選択肢の一つに入れてもよいかもしれません。中には割安な掘り出し物が埋もれている可能性があるからです。

ジャンク品は選ばない

ジャンク品とは動作未確認あるいはどこかが故障して安定して動作していない製品を指す言葉です。ジャンク品と記載のあるパソコンは故障していて起動に問題があると考えるべきです。使用できるパーツを見つけて、パーツを取り外して流用する「パーツ取り」として選択するのが一般的です。パソコンを使用して何かをするためのものではありません。

ジャンク品や不動品が含まれるパソコンは、とても安く販売されています。ジャンク品は返品不可であることが多く初心者にはリスクが高いです。ジャンク品は使用できるパーツによってはお得なパーツセットという認識です。パソコンとしての機能は果たせないので、価格が異常に安いパソコンには要注意です。

ジャンク品は製品情報に「ジャンク品」と必ず記載されています。スペックだけではなく、そういった部分もチェックしておきましょう。ジャンク品と近い表記で、パーツの横に「不動」と表記されていることがあります。この場合は、その部分が故障しているということです。光学ドライブやLEDなど、動作しなくても問題ない箇所の故障はジャンク品として扱われません。必ず確認して購入してください。

自作PCの中古品は避ける

BTOパソコンを含むメーカー品は、製品として販売されるまでに負荷テストなどが行われて出荷されています。パソコンに搭載するパーツの相性はもちろん、使用に際して不具合が発生しないか、一定の負荷がかかっても正常に動作するかなどのテスト行っています。メーカー品はそれだけで品質や耐久性に優れていると言えます。

自作PCの場合は、使用できることにのみ焦点が当てられ、負荷テストは行われていません。耐久性が同等であったとしても、テストをクリアしていないことで、品質や耐久性に確実性がありません。価格を抑えやすく、自分の好きな性能を実現できる自作PCは、中古市場ではあまり歓迎されない部分があります。

ただ、ストレージやパーツの交換を行い、一定以上の品質や耐久性が認められると販売されることもあります。中古パソコンを取り扱うショップでは、自作PCやオリジナルPCの取り扱いは非常に少なく、販売されてもパーツ交換のコストがかかっていることで中古にしては高価になりやすいのがネックです。

中古の自作PCは、個人による組み立てであることがほとんどです。今の状態がわからなかったり、ミスマッチのパーツ構成で負荷が大きくかかっていたりもします。最近はそういったことは少ないですが、確実とは言えないことはリスクです。

いいモデルが見つかれば早く決断する

最後のアドバイスとしていいモデルが見つかったら早い段階で購入を決めてしまいましょう。中古の激安ゲーミングPCを探しているユーザーが多く、あなたがいいと思えば他のユーザーもいいと判断している可能性が高いです。中古の場合一点ものなので他のユーザーが購入してしまったらあなたは購入できません。同等のモデルが再度出てくる保証もありません。

中古ゲーミングPCのスペックのチェックポイント

OS

現在選択できるOSはWindows 10かWindows 11のいずれかです。Windows 10からは64 bitのみとなっていますので、そこまで神経質に考える必要はなくなりました。Windows 10のサポートは2025年10月14日までです。特別こだわりがないのであればWindows 11を選択する方がいいかもしれません。Windows 10を購入しても要件さえ満たせば無料でWindows 11へアップグレード可能です。

CPU

CPUの種類は多く中古パソコンに搭載されるCPUは様々です。古いものではIntel第1世代からあり、性能が直感的にわかりにくいので悩む部分です。簡単な作業やゲームなど用途によって必要なCPUの性能は大きく変わるので用途に合った性能を選択したいですね。グラフィックボードを搭載したゲーム向けのモデルは、大体が第4世代以降のCPUが搭載されています。当ショップとしては第7世代以降のCore iシリーズがおすすめです。Core i7・Core i9でも、2世代先のCore i5に届かないこともあり得ます。しっかりと、その先に続く型番(グレード)を確認しましょう。AMD製CPUを搭載した中古ゲーミングPCはそれほど多くありませんが、Ryzen 5 4500やRyzen 5 3500なら価格も抑えやすくおすすめです。

グラフィックボード

グラフィックボードは「GPU」や「ビデオカード」などと呼ばれることもあります。3Dグラフィックを描写するために必要なパーツです。ゲームをプレイするなら最も重要な部分です。プレイしたいゲームに合わせるのがベストですが、パソコンのゲームは膨大な数あります。プレイしたいと思うゲームが見つかったり、新しく出てきたりもするでしょう。ギリギリの性能を選ぶのではなく、少し余裕を持ったものを選びたいですね。

グラフィックボードの選び方はとくに難しいです。世代が違っても近い性能を持つグラフィックボードがあります。たとえば、GeForce GTX 960とGeForce GTX 1050 Tiはほぼ同じ性能です。また、GeForce GTX 770やGeForce GTX 680も近い性能と言えるでしょう。世代が下がっても性能の高いグラフィックボードがあるので、中古パソコンを選ぶ時は新しいものだからよいと判断せずに性能を理解して選びましょう。

メモリ

メモリのチェックポイントは規格と容量です。最新規格はDDR5ですが、まだまだ中古市場では一般的ではありません。DDR4が狙い目です。DDR3以前の規格は性能で大きく落ちます。容量は作業なら8GB、ゲームもプレイするなら16GBが理想的です。8GBに満たない場合は要注意です。簡単な作業だけなら4GBでも対応はできますが、汎用性が低いのでできることは少なくなります。

ストレージ

ストレージについては種類に注目してください。最近はSSDが主流となっていますが、中古ゲーミングPCの中にはまだまだHDD搭載モデルも多いです。基本的にはSSD搭載モデルを選択することをおすすめします。SSDにはM.2 NVMe接続・M.2 Serial ATA接続・Serial ATA接続があります。ベストはM.2 NVMe接続ですが、どの接続形式でもHDDよりは高速です。

SSDは、読み込み速度がHDDより速くOSの推奨環境も満たせます。容量が128GBや256GBなど少なめのものは注意が必要です。意外とゲームは容量が必要でタイトルによっては200GB程度の空き容量が要求されることがあります。プレイするゲームによっては128GBや256GBでは物足りなく感じるでしょう。OSの容量まで考えると、どれだけ容量が小さくても256GBでギリギリです。128GBではゲームをプレイすることができないこともあります。理想は500GBで1TBあればベストです。中古パソコンを選択する時は、ストレージの種類と容量に注目してください。

電源

電源はパソコンを稼働させる上で重要な役割を果たします。電源容量が不足してしまうとまともにパソコンが起動しなくなります。ビジネスモデルと比べて高性能なCPUやグラフィックボードを搭載しているゲーミングPCは消費電力が高くなる傾向にあります。パーツに合った電源ユニットを選択しましょう。メーカー品は電源容量がしっかりしています。対して、自作品やカスタマイズ品(グラフィックボードを追加しただけのモデル)はアバウトなことがあります。250Wの電源にRadeon RX 6400を搭載したモデルが販売されているのを見かけたことがあります。起動自体は問題ないと思いますが、明らかに電源容量不足です。おそらくグラフィックボード非搭載モデルにグラフィックボードを追加しただけでしょう。一定の負荷がかかると動作が不安定になる可能性もあるので、電源容量には注意してください。

中古ゲーミングPCを購入できる場所は?

専門店

中古ゲーミングPC専門店は豊富なラインナップを持っているのが特徴です。製品ページが作り込まれていて初心者の方でも選びやすいです。コストパフォーマンスの高いモデルも揃っているように思います。BTOメーカーと比べると規模は小さいですが、きめ細かいサポートを期待できます。融通が効くこともあるかもしれません。知名度という観点から見るとBTOメーカーと比べて見劣りします。保証についてはBTOメーカーと同等といえるでしょう。

BTOメーカー

BTOメーカーも中古ゲーミングPCの販売を行っています。品質・保証面で安心感があります。ラインナップが豊富なのも強みです。ただし、販売に力を入れているわけではなく、商品ページも簡素です。力を入れすぎると新品のモデルが売れなくなってしまうからでしょう。取引のあるPCパーツメーカーとの兼ね合いもありそうです。あまり慣れていない方だとどのモデルを購入すればいいのかわかりづらいと思います。

ヤフオク・メルカリ

フリーマーケットサイト(メルカリ)やオークションサイト(ヤフオク)で中古パソコンを購入することができます。中上級者向けで初心者向けの方にはおすすめできません。個人間の取引が中心になりますので、ショップで購入するのに比べて品質面での担保が弱いです。保証などのアフターサービスも期待できません。

極端な話、不具合が発生し、トラブルとなったとしても対応してもらえない可能性があります。誰でも気軽にアカウントを作れますので、信頼のある販売者であるかの判断が難しいのが現状です。新品製品でも初期不良は避けられません。中古パソコンも同様に、到着後にまともに動作しなくなる可能性が0ではありません。もしもの時の保証がない製品は注意です。

当記事のまとめ

中古ゲーミングPCの正しい選び方は、価格と性能を基準にすることです。性能で選ぶには数が多すぎて絞りきれません。まずは予算を決めてから中古パソコンを探す方がいいでしょう。予算から選ぶのが絶対というわけではありません。一つの選び方として参考にしてください。自分が必要としている性能がわかっているなら、性能から決めて選びましょう。

初めてパソコンを購入するときに、何を基準にすればいいかわからない。そんな時は予算から、買い替えやプレイしたいゲーム・用途がわかっているなら性能から選ぶのがよさそうです。難しく感じるかもしれませんが、一度わかってしまえばそれほど難しいものではありません。

気をつけた方がよいことに注意し、失敗する可能性のあるモデルを省くことで、成功とまではいかなくとも無難なモデルを選ぶことはできまず。ジャンク品・不動品などを避け、異常に安いモデルを選ばない。まずはこれらを意識して中古パソコンを探してみるといいでしょう。

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