主要なグラフィックボード(グラボ・GPU)の性能比較表を作成しました。NVIDIA・AMD・Intelのグラフィックボードを網羅しています。性能は3DMARKの定番ベンチマークソフトであるTimeSpyのスコアを参考としました。グラフィックス処理性能(ゲーム性能)を測る上で有用です。
その他各モデルのGPUメモリ容量・TDP・国内販売価格(赤文字は中古価格)・発売日も掲載しています。 テーブルのコンテンツについては適宜見直しを行なっていくつもりです。こういった情報があると便利では?といったご意見・ご要望がありましたらお気兼ねなくお問い合わせくださいませ。おすすめモデルは「グラフィックボードの選び方とおすすめモデルを紹介」で解説しています。
デスクトップ向けとラップトップ向けのグラフィックボードを分けて紹介しています。ラップトップ向けモデルについては同じ型番でもデスクトップ向けモデルよりもパフォーマンスが落ちます。また、販売メーカーごとにTDPが異なりパフォーマンスも変わります。詳細は各販売メーカーの指定TDPを参考にしていただければと思います。
グラフィックボード性能比較表(デスクトップ)
グラフィックボード性能比較表(ラップトップ)
グラフィックボードの型番の見方
ここでは各メーカーが販売するグラフィックボードの型番の見方を解説していきます。基本的なポイントを押さえておけば世代が変わってもおおよその性能を推測できるようになると思います。中古のゲーミングPCを探す場合にも役立つでしょう。
NVIDIA
型番 | コードネーム | プロセス | レイトレ | DLSS | フレーム生成 | 発売時期 |
---|---|---|---|---|---|---|
GeForce RTX 50 | Blackwell | 5nm | 第4世代 | ◯ | マルチ | 2025年 |
GeForce RTX 40 | Ada Lovelace | 5nm | 第3世代 | ◯ | ◯ | 2022年 |
GeForce RTX 30 | Ampere | 8nm | 第2世代 | ◯ | × | 2020年 |
GeForce RTX 20 | Turing | 12nm | 第1世代 | ◯ | × | 2020年 |
GeFroce GTX 16 | Turing | 12nm | × | × | × | 2018年 |
GeForce GTX 1000 | Pascal | 16nm | × | × | × | 2016年 |
GeFroce GTX 900 | Maxwell 2.0 | 28nm | × | × | × | 2015年 |
GeFroce GTX 700 | Kepler/Maxwell | 28nm | × | × | × | 2013年 |
GeFroce GTX 600 | Kepler | 28nm | × | × | × | 2012年 |
NVIDIAのグラフィックボードの場合、まずは型番がシリーズあるいは世代を意味します。最新世代はGeForce RTX 40シリーズでコードネームはAda Lovelaceです。40に続く数字がグレード(性能)を表します。GeForce GTX 1000シリーズより以前のモデルでは下二桁がグレードを表します。GeForce GTX 1080やGeForce RTX 1050といった具合です。
GeForce RTX 40シリーズのハイエンドは90で一番下は60です。つまり、GeForce RTX 4090が一番上で、GeForce RTX 4060が一番下になります。50番台は一世代前のGeForce RTX 3050 6GBが担っています。このように世代によっては90番台がなかったり、50番台がなかったりします。また、GeForce GTX 16シリーズは例外で60番台(Ti/SUPER含む)のみです。
2025年1月30日にBlackwell世代のGeForce RTX 50シリーズがリリースされました。まずはこれまで通りフラグシップモデルのGeForce RTX 5090やGeForce RTX 5080から登場しています。その後2月にGeForce RTX 5070 Tiがリリースとなりました。どのモデルも発売直後に完売となり入手困難な状況が続いています。Blackwell世代のチップセットに不具合が発生したことで設計の見直しが必要になるなどGeForce RTX 40シリーズからの世代交代がうまく進まずグラフィックボードが品薄です。
AMD
型番 | コードネーム | プロセス | レイトレ | FSR | 発売時期 |
---|---|---|---|---|---|
Radeon RX 9000 | RDNA 4.0(Navi 40) | 4nm | ◯ | ◯ | 2025年 |
Radeon RX 7000 | RDNA 3.0(Navi 30) | 5nm | ◯ | ◯ | 2022年 |
Radeon RX 6000 | RDNA 2.0(Navi 20) | 6nm | ◯ | ◯ | 2020年 |
Radeon RX 5000 | RDNA 1.0(Navi) | 7nm | × | × | 2019年 |
Radeon RX Vega | GCN 5.0(Vega) | 14nm | × | × | 2017年 |
Radeon RX 500 | GCN 4.0(Polaris 20) | 14nm | × | × | 2017年 |
Radeon RX 400 | GCN 4.0(Polaris) | 14nm | × | × | 2016年 |
Radeon R300シリーズ | GCN 3.0(Tonga) | 14nm | × | × | 2016年 |
AMDのグラフィックボードでも型番がシリーズあるいは世代を意味します。最新世代はRadeon RX 7000シリーズでコードネームはRDNA 3.0です。7に続く数字がグレード(性能)を表します。Radeon RX Vegaは64と56のみとなっています。Radeon RX 500より以前のモデルでも5あるいは4に続く数字がグレードを表します。
Radeon RX 7000シリーズを例に取ると、最上位はRadeon RX 7900 XTXで、最下位はRadeon RX 7600です。Radeon RX 6000シリーズでは500番や400番もあります。戦略としてAMDは下位モデルを捨てたように思われます。NVIDIA製グラフィックボードと比べてレイトレーシング・DLSSといった機能が遅れており苦戦しています。
AMDも2025年3月頃に次世代グラフィックボードRadeon RX 9000シリーズの発売を予定しています。フラグシップモデルはRadeon RX 9070 XTです。GeForce RTX 5090やGeForce RTX 5080ほどの性能には届かずGeForce RTX 5070相当となると噂です。DNA 4.0アーキテクチャを採用してます。レイトレーシングやFSRなどの機能を強化してNVIDIA製グラフィックボードと真っ向から勝負するようです。
Intel
型番 | コードネーム | プロセス | レイトレ | XeSS | 発売時期 |
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Intel Arc B500 | Battlemage | 5nm | ◯ | ◯ | 2024年 |
Intel Arc 700/500/300 | Generation 12.7 | 6nm | ◯ | ◯ | 2022年 |
Intelは世界的なCPUメーカーで後発でグラフィックボード業界に参入しました。Intel Arcシリーズが2022年に発売されています。Intel Aに続く二桁の数字がグレードを表します。ラインナップとしてはA770/A750・A580・A380/A310と続きます。NVIDIAとAMDの牙城が崩せるのか注目が集まります。発売から2年が経過してやや存在感が薄れているように思います。Steam統計ではシェアはわずか7.22%(Steam, 2024)しかありません。BTOパソコンでの搭載モデルもほとんどなくなってしまいました。
2024年12月に次世代のBattlemage世代のグラフィックボード「Intel Arc Bシリーズ」をリリースされました。製造プロセスはTSMC N5(5nm)です。Arc B580とArc B570の2種類です。競合はGeForce RTX 4060やRadeon RX 7600などのミドルクラスとなりそうです。
出典
- Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: September 2024(Steam, 2024)