CPUの性能比較表をまとめました。性能はPassMark(PassMark Software Pty Ltd社開発)のスコアを参考にしています。BTOメーカーでも各モデルのパフォーマンスをこのPassMarkで示していることが多いです。その他コア・スレッド・TDP・定格/最大クロック・価格(赤文字は中古価格)について掲載しています。世代が新しい方がパフォーマンス的に有利になります。世代が変わると単純にコア・スレッド・クロック周波数だけではわからない部分もあります。価格は更新時点のものです。ゲーム目的の方は合わせてゲームにおすすめのCPUと選び方を参考にしてくださいね。
CPU性能比較表【デスクトップ向け】
CPU性能比較【ラップトップ向け】
型番の見方
型番の見方について解説していきます。例として「Intel Core i7-14700K」と「ADM Ryzen 9 7950X3D」を分解して見てみましょう。型番を理解できるようになれば性能を把握しやすくなるはずです。それぞれ分解すると上記のようになります。メーカー・ブランド・シリーズ・世代・グレード・サフィックスがわかります。
①ブランド
ブランドについては、Intel=Core・AMD=Ryzenとなります。Core i7-14700KがIntel、Ryzen 9 7950X3DがAMDとなります。迷ったらIntel Core iブランドを選択しておくと良いと思います。マルチコア性能及びゲーム性能のバランスがよく扱いやすいからです。あらゆる用途への対応力も安定しています。なお、次世代モデルからIntel Coreブランドが消滅となるようです。確定次第改めて記事を執筆します。
②シリーズ
各モデルのおおよその性能帯がわかります。IntelならCore i9>Core i7>Core i5>Core i3>Pentiumと続きます。AMDならRyzen 9>Ryzen 7>Ryzen 5>Ryzen 3となります。Core i7-14700Kは上から2つ目、Ryzen 9 7950X3Dは一番上です。次の項目である世代と合わせて考えてください。
③世代
世代はそのCPUの新しさを意味します。Intelの最新世代は第14世代、AMDの最新世代は第5世代です。Core i7-14700K・Ryzen 9 7950X3D共に最新世代のCPUです。同じシリーズ及びグレードなら世代が新しい方が性能が高いです。前世代の上位グレードが次世代の下位グレードよりも性能で劣る可能性もあります。
④グレード
グレードはそのシリーズにおけるランクを意味します。同じ世代ならグレードが大きい方が高性能であることを意味します。シリーズに合わせて設定されます。例えば、Intel第14世代を見るとCore i5シリーズなら600・500・400、Core i7シリーズなら700、Core i9シリーズなら900といった具合です。AMDでも同様です。Ryzen 5シリーズなら600・500、Ryzen 7シリーズなら800・700、Ryzen 9シリーズなら950・900となります。
⑤サフィックス(接尾辞)
サフィックス(接尾辞)は、そのモデルの特性を表しています。IntelとAMDで少し特性が異なるので別々に整理しておくとわかりやすいと思います。Core i7-14700KのKは倍率ロックフリーモデルを、Ryzen 9 7950X3DのX3Dは3D V-Cache搭載モデルを意味します。
Intel
Intel製CPUで人気があるのは無印モデル及びそのCPU内蔵グラフィックス非搭載のFモデルです。Core i7-14700(F)やCore i5-14400(F)などが該当します。これらのCPUはオーバークロックができないものの電力制限の解除で高いパフォーマンスを発揮します。Core i9シリーズはお仕事でクリエイティブ作業を考えている方向けです。コストパフォーマンスが高いわけではありませんが、作業効率が上がり生産性アップにつながります。
AMD
AMD製CPUはIntel製CPUに比べるとやや人気で劣ります。おすすめはゲーム特化型CPUであるX3Dやコストパフォーマンスの高い無印モデルです。Intelのハイブリッドコアアーキテクチャ採用モデルと比べると性能はワンランク落ちます。AMDが好きな方向けだといえます。