グラフィックボードのAI性能比較表を作成しました。画像生成AI・動画のアップスケーリング・ローカルLLMなどのAI用途におけるパフォーマンスを知りたい方向けの内容となっています。ゲーム性能を知りたい方は、「グラフィックボード性能比較表【2026年版】」をご参照ください。
結論:用途別おすすめ早見表
迷ったらここから。AI用途の目的別に1台を先に提示します。製品詳細は後半のレビューをご覧ください。
グラフィックボード性能比較表(AI性能)
グラフィックボードのAI性能比較表からわかることまとめ
AI用途は、ゲーム用途とは全く別物だと考えておく必要があります。ゲーム性能が高いモデルでも思ったほどAI性能が伸び悩むことがあります。
NVIDIA GeForceシリーズのパフォーマンスが高い
AI性能に関してはNVIDIA GeForce RTX 50シリーズが圧倒しています。特にウルトラハイエンドのGeForce RTX 5090は、GeForce RTX 4090以下のモデルを大きく引き離しています。旧世代ながらGeForce RTX 40シリーズやGeForce RTX 30シリーズも性能は高めです。意外と健闘しているのがIntel Arcシリーズですね。ミドルクラスあるいは50,000円以下の予算で探しているならIntel Arcを選択肢に入れてもおもしろいと思います。ハイクラス以上の設定がなく、最近は新モデルの投入がないのが残念です。
対して、AMD Radeon RX 9000シリーズは性能が伸び悩んでいます。現行のRadeon RX 9070 XTでも、GeForce RTX 2070と同程度です。アプリケーション側の最適化の問題かもしれませんが、現時点でAI目的でRadeon RX 9000シリーズを購入するメリットはありません。画像生成AIだけではなく、動画のアップスケーリングなどの用途でもパフォーマンスは低いです。ゲームと同じ感覚で手を出すと痛い目を見てしまうでしょう。1世代前のRadeon RX 7000シリーズだと少しだけましになりますが、それでもGeForce RTX 50シリーズ/RTX 40シリーズには及びません。
大容量VRAMが正義
AI用途では、ゲーム用途以上にVRAM容量が重要です。最低でも8GB以上を選択する必要があります。6GB以下になると作業効率が下がり、目的を果たせない可能性が高まります。そもそもソフトウェア自体が全く動かないこともあります。2026年時点でもっともVRAM容量が多いのは、Blackwell世代のGeForce RTX 5090で32GBとなります。コンシューマー向けモデルとして申し分ない水準にあります。AI用途ではこのVRAMがいい働きをしてくれます。
また、メモリ帯域幅も確認しておきましょう。世代が古くても80番台や90番台のモデルはVRAM容量が多くかつメモリ帯域幅も広いです。処理性能に直結する部分といえます。GeForce RTX 3090 TiやGeForce RTX 3090の価格が下がりづらいのは強化されたVRAM周りのためです。もちろん、ゲーム用途においても高いパフォーマンスを期待できます。
RTX 3080 10GBやArc B580のコスパが優秀

AI性能と価格の相関チャートを作成しました。グラフの右下にあるモデルほどコストパフォーマンスが高いことを意味します。GeForce RTX 3080 10GB・Intel Arc B580・GeForce RTX 4070 SUPER当たりのコストパフォーマンスが高いです。AMD Radeonシリーズは左上にありコストパフォーマンスがイマイチであることがはっきりとします。GeForce RTX 3050 6GBなどのエントリーモデルも厳しいですね。
AI用途におすすめのグラフィックボードを紹介
AIでの使用をメインに考えた場合のおすすめモデルを紹介します。ゲームとはまた異なるおすすめラインナップとなります。
| アーキテクチャ | Blackwell世代 |
|---|---|
| シェーディングユニット | 10,752 |
| ベース/ブーストクロック | 2,295MHz / 2,617MHz |
| VRAM | GDDR7 16GB |
| メモリ帯域幅 | 960.0 GB/s |
| L2キャッシュ | 64MB |
| TDP | 360W |
16GBの大容量VRAMを搭載していながら、199,800円~と現実的な価格設定ということでおすすめモデルに選びました。1円当たりの性能は0.143と、GeForce RTX 5090よりも70%以上も優れています。このクラスのモデルがあればおおよその用途に対応可能です。在庫が少なくなっているので、今後は価格が上がっていくのではないかと予想しています。
| アーキテクチャ | Ampere |
|---|---|
| シェーディングユニット | 8,704 |
| ベース/ブーストクロック | 1,440MHz / 1,710MHz |
| VRAM | GDDR6X 10GB |
| メモリ帯域幅 | 760.3 GB/s |
| L2キャッシュ | 5MB |
| TDP | 320W |
コストパフォーマンスの高いモデルです。1円当たりの性能は0.317と、GeForce RTX 2080とGeForce RTX 2080 SUPERに次いで3番目の数値です。中古でも問題がないなら十分候補に入ると思います。世代が比較的新しくおすすめしやすいです。10GBのVRAMと760.0GB/sと広い帯域幅を持ち現行モデルと比べても見劣りしません。
| アーキテクチャ | Blackwell世代 |
|---|---|
| シェーディングユニット | 21,760 |
| ベース/ブーストクロック | 2,017MHz / 2,407MHz |
| VRAM | GDDR7 32GB |
| メモリ帯域幅 | 1792.0 GB/s |
| L2キャッシュ | 96MB |
| TDP | 575W |
コストパフォーマンスよりも性能を重視したいユーザー向けのモデルです。1円当たりの性能は0.083とかなり低くなっています。ずば抜けたAI性能を誇りますが、550,000円という価格がネックです。一時は400,000円前後まで落ちていました。32GBの大容量VRAM搭載で高負荷な用途にも対応可能です。消費電力は575Wと高めですので、電源ユニットの強化も必須です。
| アーキテクチャ | Blackwell世代 |
|---|---|
| シェーディングユニット | 6,144 |
| ベース/ブーストクロック | 2,325MHz / 2,512MHz |
| VRAM | GDDR7 12GB |
| メモリ帯域幅 | 672.0 GB/s |
| L2キャッシュ | 48MB |
| TDP | 250W |
優等生モデルです。一時は90,000円を切る価格で販売されていましたが、徐々に人気が出て価格が上がっています。BTOパソコンでも在庫切れが目立ちます。1円当たりの性能は0.179とまずまずです。90番台や80番台のモデルと比べるとマシですね。VRAM 12GBと必要十分です。シェーディングユニットも6,144と多くAI適性が高いです。100,000円以上の予算がある方は検討する価値があります。
| アーキテクチャ | Battlemage |
|---|---|
| シェーディングユニット | 2,560 |
| ベース/ブーストクロック | 2,670MHz / - |
| VRAM | GDDR6 12GB |
| メモリ帯域幅 | 456.0 GB/s |
| L2キャッシュ | 18MB |
| TDP | 190W |
ミドルクラスのモデルを探しているならIntel Arc B580が頭一つ抜き出ています。42,800円という価格から想像できないほどの性能を有しています。簡単な画像生成AIやローカルLLMなら問題なく対応できます。VRAMが12GBとこの性能帯・価格帯からすればワンランク上です。
よくある質問(FAQ)
AI用途にVRAMはどれくらい必要?
AI性能はゲーム性能と同じ?
AMD RadeonはAIに向かない?
コスパ重視ならどのGPU?
Intel ArcはAIに使える?




