グラフィックボードの選び方とおすすめモデルを紹介します。快適にゲームをプレイしたいならグラフィックボードが必須です。予算や用途に合わせて最適なモデルを選択してください。各モデルの性能や価格を把握したい方はグラフィックボード性能比較表【2025年】も参考にしていただければと思います。
グラフィックボードの選び方
予算・ゲーム環境(用途)
価格 | ゲーム環境 | NVIDIA | AMD |
---|---|---|---|
20万円~ | 4K(高設定・高fps) | RTX 5090(389,800円) | |
15万円~ | 4K | RTX 5080(179,800円) | |
10万円~ | WQHD(高設定・高fps) | RTX 5070 Ti(129,800円) | |
8万円~ | WQHD | RTX 5070(83,980円) | RX 9070 XT(98,900円) RX 9070(93,800円) |
6万円~ | フルHD(高設定) | RTX 5060 Ti 16GB(70,950円) | |
5万円~ | フルHD(高fps) | RTX 5060 Ti 8GB(55,780円) | RX 9060 XT 16GB(58,800円) |
4万円~ | フルHD | RTX 5060(46,980円) | RX 9060 XT 8GB(46,800円) |
3万円~ | フルHD(標準設定) | RTX 5050(37,980円) | RX 7600(32,980円) |
2万円~ | フルHD(低設定) | RTX 3050 6GB(21,980円) | RX 6600(29,980円) |
まずは予算を決めるのが良いと思います。予算によってグラフィックボードを絞り込むことができます。対応できるゲーム環境も決まります。将来性を考えるとミドルハイ(5万円以上)のモデルがおすすめです。予算を落としたいなら4万円~のミドルクラスが良いでしょう。GeForce RTX 5060やRadeon RX 9060 XT 8GBが該当しますね。
画像生成AIを考慮するならGPUメモリ容量が多い方が好ましいです。10万円以上のモデルがおすすめです。ウルトラハイエンドのGeForce RTX 5090になれば最高のクリエイティブ環境が構築できます。GPUメモリ容量は32GBとコンシューマー向けモデルとしてはトップです。次に紹介しているようにクリエイティブ用途ではGeForceシリーズを選ぶのが無難です。
メーカー
メーカー | シェア | レイトレーシング | クリエイティブ |
---|---|---|---|
NVIDIA | 74.88% | ★★★★★ | ★★★★★ |
AMD | 17.32% | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
Intel | 7.44% | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
次にグラフィックボードの販売メーカーも理解しておきましょう。NVIDIA製GeForceシリーズが人気です。ゲームプラットフォームのSteamにおけるシェアは74.88%と圧倒的です。レイトレーシング性能・画像生成AIでのパフォーマンスも高いです。特にクリエイティブ用途(画像生成AI etc.)では頭一つ抜き出ています。迷ったらまずはNVIDIAを候補に入れましょう。
Radeonシリーズはレイトレーシング性能を重視しなければコストパフォーマンス的に有利であることが多いです。今後徐々にシェアが上がってくるのではないかと予想しています。Intel Arcシリーズは2022年に発売された後発ブランドです。CPUブランドとしては確固たる地位を築いています。Arcシリーズはまだまだ発展途上です。ミドルクラス以下のモデルが中心です。ラインナップも少なく競合のGeForceやRadeonには及びません。
各グラフィックボードの性能
型番 | 性能 (TimeSpy) | VRAM | TDP | 価格 | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|
RTX 5090 | 32GB | 575W | 389,800 | 2025/01/30 | |
RTX 5080 | 16GB | 360W | 179,800 | 2025/01/30 | |
RTX 5070 Ti | 16GB | 300W | 129,800 | 2025/02/20 | |
RX 9070 XT | 16GB | 304W | 98,900 | 2025/03/06 | |
RX 9070 | 16GB | 220W | 93,800 | 2025/03/06 | |
RTX 5070 | 12GB | 250W | 83,980 | 2025/03/04 | |
RX 7800 XT | 16GB | 263W | 67,980 | 2023/09/06 | |
RX 7700 XT | 12GB | 245W | 58,980 | 2023/09/06 | |
RTX 5060 Ti 16GB | 16GB | 180W | 70,950 | 2025/04/15 | |
RTX 5060 Ti 8GB | 8GB | 180W | 55,780 | 2025/04/15 | |
RX 9060 XT 16GB | 16GB | 160W | 58,800 | 2025/06/04 | |
Arc A770 8GB | 8GB | 225W | 37,980 | 2022/10/12 | |
RTX 5060 | 8GB | 145W | 46,980 | 2025/05/19 | |
RX 9060 XT 8GB | 8GB | 150W | 46,800 | 2025/06/04 | |
RX 7600 | 8GB | 165W | 32,980 | 2023/05/25 | |
Arc B580 | 12GB | 190W | 42,695 | 2024/12/12 | |
RTX 5050 | 8GB | 130W | 37,980 | 2023/07/01 | |
RX 6600 | 8GB | 132W | 29,980 | 2021/10/13 | |
RTX 3050 8GB | 8GB | 130W | 37,800 | 2022/01/27 | |
RTX 3050 6GB | 6GB | 75W | 21,980 | 2024/02/02 | |
GTX 1650 GDDR6 | 4GB | 75W | 10,980 | 2020/04/01 | |
RX 6400 | 4GB | 53W | 11,980 | 2022/04/20 | |
GTX 1650 GDDR5 | 4GB | 75W | 9,980 | 2019/04/23 | |
GT 1030 GDDR5 | 2GB | 30W | 9,596 | 2017/05/17 |
現在の主要グラフィックボードの性能・価格・その他スペックなどをまとめています。基本的には価格と性能は比例します。フラグシップモデルであるGeForce RTX 5090は他のモデルとは一線を画しています。下位モデルであるGeForce RTX 5080よりも40%近くも性能が高いです。価格も圧倒的で210,000円と2倍以上の価格差があります。ゲームプレイだけで使うにはもったいないですね。90番台のグラフィックボードは画像生成AIなどクリエイティブ用途向けと言えるでしょう。
ほとんどのユーザーはGeForce RTX 5060 Ti 8GB以下のモデルで十分だと思います。フルHD環境でのゲームプレイに適しています。Radeonも現行モデルになってレイトレーシング性能が引き上げられています。NVIDIAのGeForce RTX 50シリーズと比べるとワンランク落ちますが、これまでよりは幾分かマシになりました。
おすすめのグラフィックボード紹介【最新】
Radeon RX 9060 XT 16GB
価格 | 58,800円 |
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アーキテクチャ | RDNA 4.0 |
シェーディングユニット | 2,048 |
ベース/ブーストクロック | 1700MHz / 3130MHz |
VRAM | GDDR6 16GB |
L2キャッシュ | 4MB |
L3キャッシュ | 32MB |
TDP | 160W |
ミドルハイクラスとして人気の高いモデルです。58,800円でVRAM 16GB搭載モデルを購入できるのが強みです。競合のGeForce RTX 5060 Ti 16GBと比べると性能はややお取りますが、その分価格が安く選びやすいです。フルHDでのゲームプレイがメインなら候補に入ります。レイトレーシング性能も改善されています。
GeForce RTX 5060 Ti 8GB
価格/ランク | 55,780円 |
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アーキテクチャ | Blackwell |
シェーディングユニット | 4,608 |
ベース/ブーストクロック | 2407MHz / 2572MHz |
VRAM | GDDR7 8GB |
L2キャッシュ | 32MB |
L3キャッシュ | - |
TDP | 180W |
GeForce RTX 5060 Ti 8GBは、コストパフォーマンスの高さから人気のあるグラフィックボードとなっています。6万円以下で購入できるのは魅力的です。GPUメモリ容量は8GBと今のゲーム事情を考えると控え目です。それでも性能的にそこまで問題にはなりません。同じGeForce RTX 5060 TiにGPUメモリ16GBを搭載したモデルもありますが、7万円と価格が高くコストパフォーマンスが悪くおすすめしづらいです。フルHD環境でのゲームプレイに適しています。一部タイトルでは高解像度にも対応可能です。
Radeon RX 9070 XT
価格/ランク | 98,900円 |
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アーキテクチャ | RDNA 4.0 |
シェーディングユニット | 4,096 |
ベース/ブーストクロック | 1660MHz / 2970MHz |
VRAM | GDDR6 16GB |
L2キャッシュ | 8MB |
L3キャッシュ | 64MB |
TDP | 304W |
AMDが販売するRadeon 9000シリーズのフラグシップモデルです。GeForce RTX 5070 Tiに近い性能を持ちながら10万円を切る価格が魅力です。レイトレーシング性能はGeForce RTX 5070 Tiと比べてワンランク落ちますが、純粋なグラフィックス処理性能自体だけを見れば納得できます。VRAMも16GBと必要十分です。
GeForce RTX 5070 Ti
価格/ランク | 129,800円 |
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アーキテクチャ | Blackwell |
シェーディングユニット | 8,960 |
ベース/ブーストクロック | 2295Hz / 2452MHz |
VRAM | GDDR7 16GB |
L2キャッシュ | 64MB |
L3キャッシュ | - |
TDP | 300W |
Blackwell世代の第3弾モデルとして登場したグラフィックボードです。129,800円で購入できます。Ada Lovelace世代のGeForce RTX 4080に匹敵する性能を持っています。メインターゲットはWQHD環境です。DLSS 4.0を活用すれば高リフレッシュレートでのゲームプレイにも対応しやすいです。フルHDで240Hz環境を目指すのも良いでしょう。GPUメモリもGDDR7 16GBと容量に余裕があります。画像生成AIなどにも適しています。省電力性は高くTDPは300Wと従来モデルより高いです。
GeForce RTX 5080
価格 | 179,800円 |
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アーキテクチャ | Blackwell |
シェーディングユニット | 10,752 |
ベース/ブーストクロック | 2295MHz / 2617MHz |
VRAM | GDDR7 16GB |
L2キャッシュ | 64MB |
L3キャッシュ | - |
TDP | 360W |
GeForce RTX 5090に次いで高いグラフィックス処理性能を持つグラフィックボードです。70番台のモデルと比べると一気に価格が上がりますが、GeForce RTX 5090よりも選びやすいです。ゲーム目的ならここが上限だと思います。4K環境でのゲームプレイに適しています。レイトレーシングを有効化しても十分プレイできます。DLSSを活用すれば高フレームレートも実現しやすいです。TDPは360Wとやや高いです。