NVIDIA Appは、NVIDIA製のグラフィックボードを搭載したパソコンを使用している方であれば、誰でも無料で使用できる管理ツールです(一部の機能はRTXシリーズのみ対応)。2026年5月26日、NVIDIAコントロールパネルがNVIDIA Appに統合される(=サポート終了)という発表が行われました。つまり、これまで別々だったGeForce ExperienceとNVIDIAコントロールパネルが統合され、NVIDIA Appとして生まれ変わったということです。
グラフィックボードの状態確認、ドライバーのダウンロード・インストール、ゲームの設定から動画の撮影・配信まで、これ一つで完結する利便性の高いアプリです。一方で、従来のコントロールパネルに慣れている方には、多機能すぎて使いづらく感じられるかもしれません。本ページでは、NVIDIA Appの設定や各項目の意味を解説します。一通り確認しておけば、より便利に使いこなせるはずです。
NVIDIA Appの基本情報
システム要件
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| OS | Windows 10/11 |
| CPU | Intel Pentium G シリーズ Intel Core i3、i5、i7以降 AMD FX、Ryzen 3、5、7、9、Threadripper以降 |
| GPU | GeForce RTX 20、30、40、および50 シリーズ |
| システムメモリ | 2GB |
| ディスク容量 | 600MB |
| ドライバー | GeForce 551.52以降 |
NVIDIA Appのシステム要件をクリアすることは容易です。GeForce RTXシリーズを搭載したモデルであれば、システムメモリ2GBを含めて問題なく満たせます。一方、NVIDIA Appの主要機能はそのほとんどがAI処理を前提としており、RTコア/Tensorコアを搭載しないGeForce GTXシリーズはシステム要件を満たしていません。ドライバーの更新など一部の機能は使用できますが、GTX 10シリーズ/GTX 900シリーズはすでにGame Readyドライバーの更新が終了し、現在はセキュリティアップデートのみの提供です。2028年10月にはそのサポートも完全終了するため、いずれGeForce RTXシリーズへの乗り換えが前提になります。これを機に買い替えを検討してもよいかもしれません。
サインイン不要かつ無料で利用可能

NVIDIA Appは、従来のGeForce Experienceと同様に完全無料です。さらに、アカウントにサインインしなくても使えるようになったのは嬉しいポイントです。インストール後すぐに、ドライバーの更新や各種機能を利用できます。従来のGeForce Experienceでは、アプリを終了したときやパソコンを起動するたびにサインインを求められ、定期的にログアウトされてしまう仕様でした。小さなことですが、日常的に使うとなると手間に感じる部分でした。名前を変えただけのリニューアルではなく、ユーザーにとって実利のある改善といえます。

導入は簡単でNVIDIA アプリ(NVIDIA App)公式ページからダウンロードできます。ファイルを選択してインストールを開始します。内容を確認しながら進めていくだけです。特に、難しいことはありません。次の項目から機能面を解説していきます。
ドライバーのアップデート【ドライバー】
現在のドライバーの確認とアップデート

グラフィックボードのドライバー確認が手軽になったことで、NVIDIA Appは便利なツールとして広く認識されるようになりました。以前は公式サイトで自分のグラフィックボードの型番を選び、現在のバージョンと最新版を見比べたうえでダウンロード・インストールする必要がありました。NVIDIA Appでは、ドライバータブを開くと「アップデート利用可能」と表示され、より新しいドライバーがあるかどうかがひと目で分かります。探す手間がなくなったことで、ドライバーの更新を気軽に行えるようになりました。ゲームによっては、ドライバーのバージョンが古いと起動できないことがあります。また、バージョンによって動作の安定性やパフォーマンスが変わる場合もあります。常に最新のドライバーを保つことは、快適にゲームをプレイするうえで欠かせません。NVIDIA Appを使っていれば更新を忘れにくく、ドライバーのアップデートをぐっと身近なものにしてくれます。これこそがNVIDIA Appの最大の功績と言えるでしょう。
バージョンのダウングレードには非対応

注意点として、NVIDIA App上でダウンロード・インストールできるのは最新版のドライバーのみです。古いバージョンに戻したい場合は、従来通り公式のドライバーページから行います。技術的にはダウングレード機能を実装することも可能でしょうが、最新以外のバージョンを選ぶメリットは、現状あまりありません。古いゲームをプレイする際にまれに効果的なケースがある、という程度です。例外として、インストールしたドライバーに不具合が生じたときは、バージョンを下げたくなることがあります。
その場合は公式サイトから旧バージョンを入れるのも一つの手ですが、NVIDIAのドライバー修正はとても早いため、少し待ってみるのもよいでしょう。仮にNVIDIA Appでバージョンを選べるようになっても、多くの方にとっては「どれを選べばよいか分かりにくくなる」だけかもしれません。NVIDIA AppにはBeta版がなく、正式版として公開されたバージョンのみが並ぶため、誰でも安心して使える設計です。複雑なツールは上級者向けになりがちですが、NVIDIA Appは初心者の方でも迷わず使えるようになっています。
ゲームの最適化【グラフィックス】
NVIDIAコントロールパネルの3D設定が可能【プログラム設定】

NVIDIAコントロールパネルは20年に渡りグラフィックボードの設定ツールとして活躍してきましたが、遂にその役目を終えてNVIDIA Appに統合されました。グラフィックタブではNVIDIAコントロールパネルの3D設定が行えるようになっています。設定項目が少しシンプルになりました。ゲーム毎に設定することも、統一した設定を使用することもできます。この辺りはNVIDIAコントロールパネルを踏襲していますね。
| 項目 | 効果 | おすすめ設定 |
|---|---|---|
| DLSSオーバーライド – モデルプリセット | ゴースト・チラつきを改善させるために、DLSSを強制適用します | 3Dアプリケーション設定を使用する |
| DLSSオーバーライド – フレーム生成モード | ゲーム側ではなくグラフィックボードからフレーム生成を設定します | 3Dアプリケーション設定を使用する |
| DLSSオーバーライド – Super Resolution モード | DLSS 4.5以降のモデルを強制適用してAI超解像を有効化する設定 | 3Dアプリケーション設定を使用する |
| スムーズモーション | AIを使用し、レンダリングされた2つのフレームの間にフレームを追加してスムーズな描画を行います | オフ |
| CUDA GPU | 使用するグラフィック機能を選択します | 搭載しているグラフィックボードを選択すれば問題ありません |
| DSR-係数 | レンダリング後にフィルタリングし、ダウンスケールすることで画質を向上させます | オフ |
| OpenGL GDIの互換性 | OpenGLウィンドウのパフォーマンスと電力の最適化を指定できます | ノートPCでは[パフォーマンスを優先]、デスクトップでは[自動] |
| RTXダイナミックバイブランス | AIを使用してゲーム内の視界を鮮明にします | オフ |
| Vulkan/OpenGLの既存の方法 | 基本的に[自動]をおすすめします | 自動 |
| イメージスケーリング | 画質は下がりますが、描画の計算負荷がなくなります | オフ |
| バーチャルリアリティ 可変レートスーパーサンプリング | VR使用中にユーザーが注目している部分だけ高画質にする機能です | オフ |
| モニターテクノロジー | モニターとグラフィックボードの映像を同期させる方法を選択します | G-SYNCを推奨します。対応モニターがない場合はULMB推奨です |
| 垂直同期 | モニターの書き換えとグラフィックボードの画像生成のタイミングを合わせます。 | 3Dアプリケーション設定を使用する。G-SYNC使用時はオンを推奨します |
| 最大フレームレート | フレームレートの上限を設定します | オフ |
| 電源管理モード | 負荷に応じてクロック数を制御する設定です | 普通 |
| PhysX | PhysXに対応するプログラムを選択します | 自動 |
| アンチエイリアシング - FXAA | 負荷を抑えて画質を向上させるための設定です | オフ |
| アンチエイリアシング – トランスペアレンシー | テクスチャのエッジのエイリアシングを調節できる | オフ |
| テクスチャフィルタリング – クオリティ | 画質とパフォーマンスのどちらを優先させるかの設定です | パフォーマンス |
| テクスチャフィルタリング – トリリニア最適化 | 画質を高めるか画質ロスを最小にしてパフォーマンスを向上させるかの設定です | オン |
| テクスチャフィルタリング – ネガティブ LOD バイアス | 遠距離のテクスチャに関してパフォーマンスか画質かの設定です | 許可 |
| テクスチャフィルタリング – 異方性サンプル最適化 | 異方性サンプルの数を制限します | 許可 |
| バックグラウンドアプリケーション最大フレームレート | ゲームをバックグラウンドで起動しているときのフレームレートの上限を設定します | オフ |
| マルチフレームサンプリングAA(MFAA) | 同一フレーム内のピクセルと複数フレームにまたがるピクセルを調整します | オフ |
| 異方性フィルタリング | テクスチャの鮮明度を調整します | アプリケーションによるコントロール |
NVIDIAコントロールパネルからNVIDIA Appに統合されても、設定自体は従来と変わらず調整できます。ただ、グラフィックボードに関する設定を含めて、様々なタブに分散してしまったのは残念です。解像度やメインモニターの設定、リフレッシュレートも変更しようとなったときに探す必要が出てきます。この辺りは慣れの問題かもしれませんが、長年使用してきたNVIDIAコントロールパネルとの使い勝手の差を痛感します。
プログラム設定はゲームなどプログラム単位で設定します。グローバル設定はデフォルトの設定となります。個別で設定しないプログラムは、基本的にグローバル設定が反映されます。まずはグローバル設定から試してみるのがよいでしょう。負荷を小さくする設定にし、余裕のあるゲームは個別に設定を変更するのがよさそうです。
グローバル設定は標準のままをおすすめ【グローバル設定】

初めて設定を行うとき、設定項目が少なく感じるかもしれません。設定項目の一番下に[レガシー設定を表示する]項目があります。これを選択するとすべての設定が表示され、従来のNVIDIAコントロールパネルと同様に、細かい設定が可能になります。 すべての項目の意味を理解して調整するにしても、手間も時間もかかります。グローバル設定は標準のままにし、気になるゲームだけ個別のプログラム設定で変更することをおすすめします。
5年・10年前は負荷が軽くなるように設定するのが主流でした。しかし、現在はCPU・グラフィックボードともに性能が高まり、変更しない方が安定した動作が可能になるとも言われています。中古パソコンでは5年以上前のCPU・グラフィックボードを搭載したモデルもあります。それでもグラフィックボード側から変更するよりも、ゲーム内の設定で調整する方が無難です。ゲーム内の設定よりもグラフィックボード側の設定が優先されてしまうと、負荷の調整ができなくなります。設定を変更するのはゲーム内の方が手軽です。NVIDIA Appでの調整はやや上級者向けの機能と言えそうです。
ディスプレイやシステム確認など【システム】
G-SYNC・Surroundの設定【ディスプレイ】

[システム]内の[ディスプレイ]タブは、NVIDIAコントロールパネルのディスプレイ項目がすべて集約されています。G-SYNC・Surroundの設定、複数ディスプレイの設定もここで行なえます。[スケーリング]では解像度やリフレッシュレートを設定できます。デジタルバイブランスを含めた色調設定もあります。
ディスプレイに関する設定がひとつにまとめられているのはとてもわかりやすいです。多くの項目が折りたたまれているので、知らなければ素通りしてしまいそうなほどシンプルな見た目をしています。知っていることを前提に設計されているようで、この点はNVIDIAコントロールパネルに比べて不親切に思います。必要な機能が1ページに収められているのは便利ですが、変更を必要としない箇所も表示されるのは手間を感じます。
Super Resolution・HDRの設定【ビデオ】

[ビデオ]タブはSuper Resolution・HDRの設定ができます。AIを用いたアップスケールと色調補正のようなものです。基本的にはどちらも切っておく方がよいでしょう。搭載しているグラフィックボードによっては選択肢が異なる可能性もあります。もしくはSuper ResolutionとHDRの項目がないかもしれません。
GPUクロックや電力などの統計情報確認【パフォーマンス】

[パフォーマンス]ではGPUクロックや電力などの統計情報が確認できます。オーバークロックや電圧の調整をしていなければそれほど必要としないかもしれません。GPU使用率やGPU温度を確認することで、不具合の発見につながる可能性があります。 自動チューニングは自動で最適な設定でオーバークロックを行います。あまり使用を推奨しませんが、リスクのない範囲でパフォーマンスを高めたいときに有効です。すぐ下のパフォーマンス制限はオーバークロックの反対で、負荷が高くなりすぎてグラフィックボードにダメージを与えないようにパフォーマンスに制限を加える設定です。

電圧・電力の最大値を決めたり、温度の上限を決めたりすることも容易にできます。ファン速度も調整可能ですが、基本的にこの項目はあまり触らない方がよいでしょう。パフォーマンスを制限して助かる場面はそう多くありません。中上級者向けの設定項目です。
CPU・グラフィックなどのシステム確認【マイリグ】

[マイ・リグ]ではパソコンの情報を知ることができます。搭載しているCPU・グラフィックボードはもちろん、メモリ容量やストレージ容量も表示されます。PCの詳細情報を表示を開けば、モニターやグラフィックボードの詳細な情報を確認できます。自分が使用しているパソコンの詳細を知りたいときに役立ちそうです。
デバッグモードなど【詳細設定】

[詳細設定]は上級者向けのタブです。GPU設定のデバッグモードは、再起動するまではグラフィックボードの設定が無効化されます。一般的な用途では使い道はありません。あくまでもデバッグモードです。開発者の項目も同様です。基本的に[詳細設定]のタブは触らない方がよいでしょう。
ゲームの最適化やオーバーレイ【設定】
ゲームの自動最適化はオフ推奨

[設定]の[性能]タブにある[新しく追加されたゲームとアプリを自動的に最適化します]という項目はオフにしておくのが無難です。有効化するとインストールしたゲームなどが性能に合わせて自動的に最適化されてしまいます。最適化と言えば聞こえはよいですが、ゲームの設定が勝手に変更されます。 性能に合わせて最適化というのは画質重視です。60fpsを下回っても、実現できる範囲で高い設定になります。
PvPのゲームでは設定を下げてフレームレートを高めるプレイスタイルが一般的です。理想的なフレームレートが出るように設定しても、画質重視の設定に変更されてしまいます。 ハイエンドクラス並の性能があれば有効化してもよいかもしれません。それでも、フレームレート重視の設定を好んでいるなら無効化しておきましょう。元々負荷の低いゲームでは設定を高くされていても気づかないものです。今日はやけにフレームレートが控えめだなと思うくらいでしょう。予め無効化しておけばそういったトラブルも起こりません。
NVIDIA オーバーレイ

[設定]の[性能]タブでNVIDIAオーバーレイを有効化することで、オーバーレイを開くことができるようになります。オーバーレイを開くショートカットキーはデフォルトでALT+ZもしくはCTRL+Gとなっています。このNVIDIAオーバーレイこそがNVIDIA Appを使用する最大のメリットです。便利に楽しくゲームをプレイするために、補助的な機能もあるので覚えておくとよいでしょう。
NVIDIA Appの魅力はオーバーレイにあると考えていますが、同時にトラブルを引き起こすのもオーバーレイです。長年使用してきてトラブルに見舞われたことはありません。しかし、様々なトラブルが発生すると話題に挙がることもあります。その代表例がDiscordに干渉してNVIDIA Appが強制終了されるというものです。主にDiscordで画面共有を行った際に発生するようで、ゲームクライアントがクラッシュすることもあるようです。ゲームプレイ中にはオーバーレイが各アンチチートに競合してしまい、フレームレートの低下やゲームの起動ができなくなる不具合も挙げられています。
これらを改善する方法はオーバーレイを無効化するしかありません。競技性の高いゲームほどアンチチートがしっかりしているので引っかかりやすくなります。ゲームが重い・フレームレートが低下するなどの症状が見られたときは、一度NVIDIA Appを終了して様子を見てみましょう。終了後に動作が安定するようであれば競合していると考えてよいでしょう。
オーバーレイについては次の項目で詳しく解説していきます。NVIDIA オーバーレイ詳細解説
巻き戻し録画ができるインスタントリプレイ

NVIDIA Appを語る上で外せないのがインスタントリプレイです。NVIDIA App=インスタントリプレイと認識している方も多いことでしょう。それだけ魅力的であり、実用的な機能です。インスタントリプレイは、最大20分前に遡って録画できる機能です。
常時録画していると膨大な容量が必要となり、必要な部分だけ切り取る必要があります。インスタントリプレイなら保存しておきたいときに遡って録画すれば容量を削減できます。また、必要な部分だけを保存できるのでスーパープレイや面白い瞬間を取り逃がさず無駄がありません。遡る時間を設定していればバックグラウンドで常時録画しながら、設定した時間を過ぎた部分が破棄されていきます。
録画時にかかる負荷もほとんどありません。ゲームをプレイしていると、今の場面録画しておけばよかったと思うことはよくあります。その撮り逃しや記録として残しておきたい場面があっても安心です。最大20分とありますが、最大で設定するとそれなりに容量が必要です。スーパープレイは一瞬であることがほとんどですので、長くても5分程度に設定しておけば容量を圧迫することはありません。
インスタントリプレイの有効化

オーバーレイから[インスタントリプレイ]を選択し、インスタントリプレイを有効化しなければ機能しません。無効化の状態では機能せず、保存したいと思ったときに無効化に気づいて落胆する場面は少なくありません。ゲーム前には忘れずに有効化しておきましょう。
インスタントリプレイの長さやフォーマット変更【ビデオキャプチャ設定】

インスタントリプレイの容量は設定された画質や長さで決まります。設定方法は[インスタントリプレイ]から[ビデオキャプチャ設定]、もしくはオーバーレイ右上の歯車マーク(設定)から[ビデオキャプチャ設定]を選択します。 インスタントリプレイの長さ、出力フォーマットの設定です。クオリティは画質に影響を与えます。高画質になるほど容量は大きくなります。解像度をインゲームにしておくとゲームで使用する解像度での録画となります。1,600×900のような解像度でプレイしていて1,920×1,080のフルHDに設定すると引き伸ばされて保存されるため、少し画質が荒くなります。インゲームに設定し、ゲーム内の解像度で調整するようにした方がよいでしょう。 フレームレートは60 FPSがおすすめですが、容量を削減するなら30 FPSに設定しても問題ありません。プレイと違って動画ではそこまで大きく影響しません。Codecは高画質・低容量のAV1がおすすめです。ただし、AV1はGeForce RTX 40/50シリーズを搭載している場合に限り使用できます。GeForce RTX 30シリーズ以前のグラフィックボードではH.264/HEVCしか選択できません。とくに問題はないのであまり気にする必要はないでしょう。 画質設定のついでに[デスクトップキャプチャ]を有効にしておきましょう。ブラウザゲームや一部のウィンドウモードでのゲームプレイの録画に必須となります。ゲーム以外の録画はデスクトップキャプチャを有効化しておかなければ録画できません。
保存先の変更【ファイルと空きディスク領域】

一時ファイルや動画ファイルの保存先はオーバーレイの[設定]から[ファイルと空きディスク領域]から選択できます。このとき、複数のストレージを搭載しているならCドライブ以外のストレージをおすすめします。OSやゲームがインストールされているストレージを選択すると一瞬だけカクつくスタッター現象の原因になります。それなりに容量も必要となります。容量に余裕がない場合は増設も検討しましょう。
ハイライト機能でスーパープレイを保存【ハイライトをキャプチャ】

ハイライトはインスタントリプレイに近い機能です。インスタントリプレイは手動で開始するのに対して、ハイライトは自動で保存されます。ただし、ゲーム側が対応していることが条件になります。ハイライト機能に対応したゲームでは、活躍したシーンを自動で動画にしてくれます。オーバーレイの[ハイライト]から有効化できます。動画の長さは活躍したシーンがどういったものかで変わります。
連続で敵を倒したなら、その前後を切り取り自動でつなげてくれます。動画の撮影を行っていない方も、動画撮影が身近になりそうな機能ですね。同時に、ハイライト機能をオフにしておかなければ知らない間に大量の動画が保存されてしまいます。ストレージに余裕がない場合や不要なときはオフにしておかなければなりません。NVIDIA Appの動画関連の設定はすべて共通です。通常の動画撮影もインスタントリプレイもハイライトもすべて同じ設定で保存されます。高すぎる設定は動画の容量を高めてしまいますので、空き容量を考慮した設定をおすすめします。
スクリーンショット・フォトモードを使い分ける

NVIDIA Appには2種類のスクリーンショットが用意されています。ショートカットキーでそのまま撮影できる簡易的なスクリーンショットと、ゲームを一時停止して様々なフィルターや設定を適用できる本格的なフォトモードです。この2つの使い分けで目的に沿った撮影ができるようになります。
スクリーンショットは多くのゲームやツールで採用されたクラシックなものです。ショートカットキーを押した瞬間の画面を画像として保存する機能です。デスクトップをキャプチャする際は、インスタントリプレイなどと同じくビデオ設定の[デスクトップキャプチャ]をオンにする必要があります。オフの状態でキャプチャすると注意とともに有効化するかのウィンドウが表示されます。撮影したつもりが[デスクトップキャプチャ]を有効化していないことに気づかず撮影できていなかったということがありません。以前はこういった表示がなかったので、親切な設計に変更されたのは嬉しいことです。
フォトモードは本格的な画像作成ツールに近いものがあります。キャプチャする映像を停止して、エフェクトやフィルターを追加することで、後から加工しなくてもよい画像に仕上げられます。高画質化にも適しているので、雰囲気を伝えたい場合などに重宝します。 [ゲームのフィルター]ではゲーム画面にフィルターを適用することができます。暗くて視認性が悪い場所で明るさを調整して視認性を向上させたり、雰囲気を味わうゲームでは自分好みの雰囲気に変更したりできます。上記のスクリーンショットやフォトモードと合わせることで、キャプチャ後の加工を簡単にすることも可能です。単体で使うのは限定的ですが、画像としてキャプチャするときは便利です。
必要な情報を画面上に表示するヘッドアップディスプレイ

フレームレートをはじめ、常時表示させておきたい情報を表示できる機能がヘッドアップディスプレイ機能です。[設定]から[ヘッドアップディスプレイ]を選択することで、表示する場所などを設定できます。

表示する内容はオーバーレイメニュー最下部にある[統計情報]から[統計情報ビュー]の項目で選択できます。CPUやGPUの使用率、温度など様々な情報を表示できます。常時表示できるので、わざわざ別のツールを開く必要がないのはありがたいですね。

表示する場所によってはゲームプレイの邪魔になるかもしれません。プレイに支障がないように、文字の大きさや色を設定し、表示する場所もしっかり確認しておきましょう。フレームレートも表示できるので、性能が不足しているかどうかの確認にも便利です。 使用しているパソコンの状態を簡単に知ることができる反面、情報を多く表示しているとゲームプレイの邪魔になる可能性があります。FPSやバトルロイヤルでは見逃せない索敵時など、表示されている情報と敵が重なってしまうと勝敗に直結するミスにつながります。表示する情報は最低限に抑え、邪魔にならない位置に設定しておきましょう。統計情報のオン/オフはデフォルトショートカットキーのALT+Rで切り替えられますので利用するのもよいでしょう。
マイクの入力はスタイルに合わせる【オーディオ】

NVIDIA Appの動画撮影は常時録画とインスタントリプレイの2つがあります。どちらも音源の出力と入力を別トラックで保存できます。つまり、ゲーム音とマイクを別々に保存することで、自分の声が入らない動画も作成できます。ただし、ボイスチャットツールを使用している場合、自分以外のプレイヤーの声は入ります。あくまでも自分のマイク入力を別トラックとして保存できるというだけです。
あまり魅力的に思えないかもしれませんが、実況動画とプレイ動画を選択できるということでもあります。マイクの音声が入ることに問題がなければ[シングルトラック]を選択し、マイクを別に保存するときは[個別のトラック]を選択しましょう。トラックが選択できることが人によっては大きなメリットとなるでしょう。また、マイクの入力は[常にオン] [プッシュ・ツー・トーク] [オフ]の3つのタイプから選択できます。[常にオン]はマイクが常に有効化され、マイクが拾う音のすべてを保存します。[プッシュ・ツー・トーク]は任意のボタンを押している間だけマイクがオンになります。
任意のキーを押していない状態では、マイクが音を拾っても保存しません。必要な箇所でのみ自分の声を入力するという使い方もできます。 [オフ]はマイクが常時無効化されます。マイクが拾うすべての音を保存しません。プレイ動画を保存するときは[個別のトラック]ではなく、マイクをオフにした方がよいでしょう。プレイ動画と実況動画を撮り分ける場合は、マイクの有効化を忘れないためにも[常にオン]と[個別のトラック]を選択しておく方が無難です。
ショートカットキーを自由に設定できる【ショートカット】

NVIDIA Appの設定から[ショートカット]を選択すると、機能を起動するためのショートカットキーを設定できます。複数のキーを組み合わせて起動するようにしておくと、ゲームのプレイ中に誤って起動することが少なくなります。インスタントリプレイを起動したい、スクリーンショットを撮りたいと思ったときにすぐに対応できるように、押しやすくゲームではあまり使用しないキーを割り当てましょう。
普段使用しない機能のショートカットは無効化しておくことも重要です。使用頻度の高い機能は正しく起動できても、使用頻度の低い機能はショートカットにあまり慣れておらず、誤って起動してしまう可能性があります。誤って起動してしまってもショートカットがわからずオフにできないこともあります。また、起動したことに気づかなければ終了までその機能が起動したままになってしまいます。
状態確認に便利な通知機能【通知】

念のため設定から[通知]を選択しておきましょう。通知は機能がオン/オフ時に表示されます。正しく機能が起動したか、終了したかの確認にもなります。通知を切ってしまうと何が起動しているかがわかりません。ショートカットをわかりやすいものにしていても、知らない間に入力してしまうこともあるでしょう。慣れた方であっても通知はオンにしています。
NVIDIA AppはNVIDIAユーザーにおすすめ
NVIDIA AppはNVIDIA製のグラフィックボードを搭載していれば無料で使用できます。様々な機能を使用できる便利なツールです。インスタントリプレイなど誰でもゲームに役立つ機能があります。インストールして後悔することはないでしょう。
今後のアップデート次第でより便利に、より快適なゲームライフにつながる可能性があります。AI機能も拡充されていけば、ゲーム側では対応できないこともグラフィックボードで対応できるようになるかもしれません。多くの可能性を秘めたNVIDIA Appは無料で使用できるキャプチャツールとしても優秀です。NVIDIA製グラフィックボードを搭載している方には必須とも言えるアプリです。
NVIDIA Appひとつで多くのことを実現して便利にできますが、現状ではGeForce RTXシリーズを搭載したパソコンでのみ本領発揮となります。従来のGeForce Experienceのように幅広いグラフィックボードに対応しているわけではありません。RTコア/Tensorコアを搭載していないGeForce GTXシリーズでは非推奨となっています。インスタントリプレイなどの機能は使用できるので、インストールするメリットはあります。



