ゲーミングPCに搭載するのにおすすめのCPUと選び方について紹介していきます。コスト度外視なら選ぶのは簡単ですが、誰にでも予算は合って妥協も必要になるでしょう。ゲーミングPCの購入あるいは自作PCの組み立てでどのCPUを選べばいいのか悩んでいる方は参考にしてくださいね。ゲームだけではなく動画編集・ゲーム実況・ゲーム開発などの用途も考慮するならマルチコア性能を重視したいところです。CPU性能比較表【2025年版】と合わせて読み進めていただければと思います。
ゲーム向けCPUの選び方
CPUを選ぶ上で下記の項目順に沿って絞り込んでいくと最適なモデルが見つかると思います。時間を掛けてあなたに合うCPUを探してくださいね。
予算
最新のCore Ultra 200SシリーズとIntel第14世代を分けています。CPUにどのぐらいの予算を掛けられるのかを考えてください。価格によっておおよそのグレードが変わります。ゲーム用途で考えるなら最低でも15,000円程度の予算が必要です。ここに記載はありませんが、Pentiumなどの廉価モデルは不向きです。4コアのCore i3-14100Fでもロード待ちなどで遅延を感じてしまう可能性があるため除外しました。予算が許すのであれば6コア or 8コアが好ましいです。
メーカー
IntelかAMDのいずれかのメーカーを決める必要があります。Intel製CPUはゲーム性能とマルチコア性能のバランスがよいこととアプリケーションでの安定性が高いことから人気があります。2つのコアを組み合わせたハイブリッドコアアーキテクチャが強力で特定の用途に限らず幅広く使用したい方に最適です。アーキテクチャをそこまで変えずにクロック周波数を引き上げていることもあって消費電力はやや高めです。Intelはおおよそ2世代周期でマザーボードのチップセットが変わるのはデメリットといえるかもしれません。
一方で、AMD製はゲーム性能を極めた3D V-Cache搭載モデルがあったり、エントリークラスからハイエンドクラスまでラインナップが豊富だったりと人気があります。特に自作PCユーザー向けです。Ryzen 7000シリーズ以降AM5ソケットがしばらく維持されることが考えられることからマザーボードを流用しやすいのもメリットです。一度購入すればBIOSのアップデートを行うことで長く使い続けることができます。省電力性の高さも特徴と言えます。旧世代のRyzen 5000シリーズまではAM4ソケットとなります。
グラフィックボードとのバランス
CPUを選ぶ上でグラフィックボード(GPU)とのバランスを考えることも重要です。いくらグラフィックボードの性能が高くてもCPUの性能が低いとパフォーマンスを最大限に引き出せません。ハイエンドのGeForce RTX 4090を搭載しているゲーミングPCのCPUがエントリークラスのCore i3-14100FだとGeForce RTX 4090のパフォーマンスを引き出すことは難しいです。ハイエンドのグラフィックボードならハイエンドのCPUを、ミドルクラスのグラフィックボードならミドルクラスのCPUを選択すると良いでしょう。Core i9-14900KSやCore i9-14900Kを選ぶ理由は薄いです。
用途
最後にどういった用途でゲーミングPCを使いたいのかを考えてください。ゲームプレイだけならゲーム特化型のRyzen 9800X3Dがぴったりかもしれません。コストを抑えつつトップクラスのゲーム性能を得られます。旧世代のRyzen 7 7800X3DやRyzen 7 5700X3Dも魅力的です。
一方で、動画編集やエンコードなどのクリエイティブ作業を頻繁に行うならCore Ultra 9シリーズやRyzen 9シリーズがおすすめです。2025年3月にはマルチコア性能を重視したRyzen 9 9950X3DやRyzen 9 9900X3Dがリリースされる予定です。ゲーム性能とマルチコア性能の両立が図られています。ただし、ゲームしかしないのにCore Ultra 9シリーズやRyzen 9シリーズを選ぶのは宝の持ち腐れです。CPUに掛けるお金をグラフィックボードに回す方が満足度が高くなると思います。
各CPUのゲーム・マルチコア性能を比較
現在購入できる主要CPUのゲーム性能及びマルチコア性能をまとめました。3D V-Cache搭載のRyzen 9000X3D/7000X3Dシリーズは高いゲーム性能を有しています。特に現行のRyzen 7 9800X3Dは圧倒的なゲーム性能を誇ります。Intel第14世代Core iシリーズはゲーム性能とマルチコア性能のバランスに優れています。ゲームプレイだけではなくクリエイティブな作業も行いたいならIntel製CPUは魅力的です。特にCore i7-14700KF/Core i7-14700Fは人気があります。次世代のCore Ultra 200Sシリーズはゲーム適正がやや低く選びづらさがあります。マルチコア性能のスコアの方が高くいびつなグラフとなっています。アップデートを待った方がよいかもしれません。
ゲームにおすすめのCPU紹介【最新】
Ryzen 7 9800X3D
価格/ランク | 86,800円/ハイ1 |
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アーキテクチャ | Zen 5 |
ソケット | AM5 |
コア/スレッド | 8コア16スレッド |
定格/最大クロック周波数 | 4.7 GHz/ 5.2 GHz |
キャッシュ(L3/L2) | 96MB+8MB |
TDP(MTP) | 120W(162W) |
Ryzen 7 9800X3Dは価格・ランク的にはハイ1に属しているCPUですが、ゲーム性能はトップクラスです。ゲーム性能だけを追求するなら理想的なモデルと言えます。96MBの3D V-Cacheが効いています。キャッシュの搭載位置をCCDの上から下に変更することで従来モデルの弱点だった発熱の問題をクリアしました。CCDとヒートスプレッダーが近接することになり、効率的に熱を排出できます。従来のRyzen 7 7800X3Dと比べてベースクロックが0.5GHz高く、最大ブーストクロックも0.2GHz高くなっています。発売直後から品薄状態が続き入手困難です。
Core i5-14400F
価格/ランク | 24,780円/高コスパ |
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アーキテクチャ | Raptor Lake-R |
ソケット | LGA1700 |
コア/スレッド | 10コア16スレッド |
定格/最大クロック周波数 | 2.5 GHz/ 4.7 GHz |
キャッシュ(L3/L2) | 20MB+9.5MB |
TDP(MTP) | 65W(148W) |
Core i5-14400Fは高コスパクラスに属するCPUです。そこそこのゲーム性能とCPU性能を持ち人気があるモデルとなっています。AMD製Ryzen 9000/Ryzen 7000シリーズと比べてプラットフォームコストが掛からないのも魅力です。ハイブリッドコアアーキテクチャ採用で10コア16スレッドとスペックが高いです。マルチコア性能もミドルクラスとして必要十分です。競合のRyzen 5 7600と比べても見劣りしません。
Core i7-14700F
価格/ランク | 48,950円/ミドルハイ |
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アーキテクチャ | Raptor Lake-R |
ソケット | LGA1700 |
コア/スレッド | 20コア28スレッド |
定格/最大クロック周波数 | 2.1 GHz/ 5.4 GHz |
キャッシュ(L3/L2) | 33MB+28MB |
TDP(MTP) | 65W(219W) |
Core i7-14700Fは、ミドルハイクラスに属するモデルでバランスのよいCPUとなっています。次世代モデルの登場で価格が下がっていますが、性能的にはハイクラス相当と考えて間違いありません。20コア28スレッドと高いスペックを持っています。最大クロック周波数は5.4GHzと高くゲームプレイも得意としています。33MBのL3キャッシュと28MBのL2キャッシュは強力です。MTPは219Wと高めに設定されています。
Core i5-12400F
価格/ランク | 17,680円/エントリー |
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アーキテクチャ | Alder Lake-S |
ソケット | LGA1700 |
コア/スレッド | 6コア12スレッド |
定格/最大クロック周波数 | 2.5 GHz/ 4.4 GHz |
キャッシュ(L3/L2) | 18MB+7.5MB |
TDP(MTP) | 65W(117W) |
Core i5-12400Fは、20,000円以下で購入できる安価なモデルです。6コア12スレッドとスペックも悪くありません。最低限必要なゲーム性能はクリアしています。Core i3シリーズと比べるとゲームプレイ時の安定感は上です。60番台や50番台のグラフィックボードとの組み合わせなら問題はないでしょう。