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アップスケーリング技術で高フレームレートを実現【DLSS/FSR/XeSS etc.】

各社が開発競争を繰り広げるアップスケーリング技術(超解像技術)について解説します。主要な技術は、NVIDIAのDLSS(Deep Learning Super Sampling)、AMDのFSR(FidelityFX Super Resolution)、IntelのXeSS(Xe Super Sampling)の3つです。このうちFSRとXeSSはGeForce GTX 10シリーズやRadeon RX 400シリーズ以降の旧世代GPUでも使えるため、型落ちのゲーミングPCでも十分なフレームレートが狙えます。中古ゲーミングPCを選ぶ際は、この2世代を最低ラインの目安にすると失敗しにくいでしょう。

この記事でわかること

  • アップスケーリング技術(超解像技術)の仕組み
  • DLSS・FSR・XeSSの違いと対応GPU【最新世代対応】
  • 実測ベンチマークでどれくらいfpsが伸びるか
  • 自分のGPUではどの技術を使えばいいか

あなたのGPUで使うべき技術早わかり表【2026年】

GeForce RTX 50シリーズDLSS 4(マルチフレーム生成対応)
GeForce RTX 20〜40シリーズDLSS(Transformerモデル利用可)
Radeon RX 9000〜7000シリーズFSR 4 / 4.1(AIアップスケーリング)
Radeon RX 6000シリーズFSR 3.1 または XeSS
Intel ArcシリーズXeSS 3(マルチフレーム生成対応)
GTX 10シリーズなど旧世代FSR / XeSS(DP4a版)

アップスケーリング技術とは


低解像度でレンダリングした映像を引き伸ばして出力することで負荷を下げる

アップスケーリング技術とは、本来の解像度よりも低い解像度でレンダリング(描写)を行い、それを引き伸ばして本来の解像度に戻して出力する技術です。粗い画像をレンダリングすることでGPU負荷を落とし、AIやアルゴリズムによる補間で高解像度の見た目を実現します。

用語メモ:「ネイティブ解像度」はモニターそのままの解像度で描画すること。「フレーム生成」はレンダリングしたフレームの間にAIが中間フレームを挿入してfpsを引き上げる技術で、アップスケーリングとは別機能です。

DLSS・FSR・XeSSを比較

DLSS 4 FSR 4 XeSS 3
メーカー NVIDIA AMD Intel
方式 AI(Transformer) AI(FSR 4以降)※FSR 3.1以前はアルゴリズム AI(XMX / DP4a)
画質 最高評価。レイ再構築対応 FSR 4でDLSSに肉薄 Arc上ではより高品質
フレーム生成 ○ RTX 40以降 ○ FSR 3以降 ◎ XeSS 3※Arc(XMX搭載)のみ
マルチフレーム生成 ◎ RTX 50 × 対応予定 ◎ ※Arc(XMX搭載)のみ
対応GPU GeForce RTXシリーズ Radeon RX 400以降GeForce GTX 10以降※FSR 4/4.1はRX 9000〜7000 Intel Arc全世代GeForce GTX 10以降Radeon RX 6000以降
対応タイトル ◎ 最多 ◎ 豊富 ○ 増加中

※2026年7月時点。◎=非常に優秀 ○=良好。列上部の色はメーカーカラー(NVIDIA緑/AMD赤/Intel青)

各アップスケーリング技術の特徴(メーカー・方式・画質・フレーム生成・マルチフレーム生成・対応GPU・対応タイトル)をわかりやすく比較しました。AMD FSRとIntel XeSSは幅広いGPUに対応しているので汎用性が高いです。他社メーカーのグラフィックボードや古いグラフィックボードでも利用できるのは大きなメリットです。

画質ではNVIDIA DLSSに優位性があると言えます。DLSSではフレーム生成やレイ再構築など新しい技術が続々と投入されています。最新のBlackwell世代ではマルチフレーム生成(DLSS 4.0)に対応して驚くほど高いフレームレートを実現できます。Tensorコアを搭載したGeForce RTXシリーズのみDLSSを利用できます。

各アップスケーリング技術を解説

NVIDIADLSS(Deep Learning Super Sampling)

DLSSは画質の良さで最も評価されているアップスケーリング技術です。処理に専用のTensorコアを使うため、対応GPUはGeForce RTXシリーズのみとなります。最新のDLSS 4ではディープラーニングモデルがCNNからTransformerモデルへ移行し、ゴーストやちらつきが大幅に減少しました。TransformerモデルはRTX 20シリーズ以降で利用できます。


DLSS 4のマルチフレーム生成はレンダリング1枚あたり最大3枚を追加生成する
DLSS 2AIアップスケーリングが実用レベルに。RTX 20以降
DLSS 3フレーム生成に対応。RTX 40以降
DLSS 3.5レイ再構築でレイトレ画質が向上
DLSS 4Transformerモデル+マルチフレーム生成(RTX 50)

AMDFSR(FidelityFX Super Resolution)

FSRはAMDが提供するアップスケーリング技術です。他社製GPUや旧世代GPUでも使える汎用性の高さが最大の魅力で、GTX 10シリーズなど型落ちモデルの救世主となっています。最新のFSR 4ではAIベースの処理へ刷新され、画質面での弱点が大きく改善されました。FSR 4はRadeon RX 9000シリーズ向けですが、2026年6月のFSR 4.1でRX 7000シリーズも正式対応しました(INT8版のため画質・性能はRX 9000のFP8版にやや劣ります)。RX 6000シリーズへの対応は2027年初頭予定です。

IntelXeSS(Xe Super Sampling)

XeSSはIntel製GPUのXMXアクセラレータを活用するAIアップスケーリング技術です。DP4a命令をサポートするGPUであれば他社製でも動作するため、DLSSの画質とFSRの汎用性を両立した存在といえます。XeSS 2でフレーム生成(XeSS-FG)と低遅延技術(XeLL)が追加され、2026年1月リリースのXeSS 3ではマルチフレーム生成に対応しました。マルチフレーム生成はXMXユニットを搭載したArc GPU専用で、DP4a版(他社製GPU)ではアップスケーリングのみ利用できます。

実測:アップスケーリング技術の効果を検証

FSR/XeSS

Cyberpunk 2077 平均fps(フルHD・低設定)

自社検証。ベンチマークツール使用

i7-8700×GTX 1060 6GB|ネイティブ48.80 fps
i7-8700×GTX 1060 6GB|FSR/XeSS有効83.71 fps

負荷の高いタイトルでも、アップスケーリングをサポートしていれば型落ちゲーミングPCで遊べる可能性は残ります。

DLSS 4

Cyberpunk 2077 平均fps(フルHD・ウルトラ設定)

自社検証。ベンチマークツール使用

7 9800X3D×RTX 5060|ネイティブ112.58 fps
7 9800X3D×RTX 5060|DLSS 4(マルチフレーム生成)367.72 fps

現行のモデルになるとより驚く結果が出ます。ミドルクラスのGeForce RTX 5060でもDLSS 4の有効化で3倍以上のフレームレートが向上し、平均367.72fpsとかなり高い水準に届きます。

よくある質問

アップスケーリングを使うと画質は悪くなりますか?
品質モード(Quality)であればネイティブとの差はほとんど分かりません。パフォーマンスモードなどフレームレート優先の設定の場合は画質が落ちるため、fpsと画質のバランスで選ぶのがおすすめです。複数の設定を試してみるとよいと思います。
フレーム生成は遅延が増えると聞きましたが?
中間フレームを挿入する仕組み上、わずかに入力遅延が増えます。NVIDIA ReflexやXeLLなどの低遅延技術と併用することで体感差を抑えられます。競技系FPSではオフ推奨です。
DirectSRとは何ですか?
Microsoftが提供する、DLSS・FSR・XeSSを単一コードで実装できるAPIです。開発側の実装ハードルが下がるため、今後対応タイトルの増加が期待されます。

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