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CPUグリスとは

CPUグリスは、CPUクーラーの表面とCPUのヒートスプレッダーとの間にある微細な空気の隙間とでこぼこを埋めるために使用するものです。肉眼でその隙間を見ることは難しいです。CPUグリスのおかげでCPUの熱を効率的にCPUクーラーに伝えられるのです。CPUやCPUクーラーを交換する際は必ず塗り直す必要があります。そこまで高価なものではないのでケチらずに使用しましょう。いくつか予備を手元に置いておくとよいと思います。

CPUグリスの塗り方と拭き取り方

CPUグリスの塗り方は決まっているわけではありません。塗りすぎないようにするのがポイントです。CPUのピンにグリスがついてしまうと動かなくなる原因となります。写真のように「×」のようにグリスを落としてあげると良いと思います。CPUクーラーを取り付けることでグリスがCPUのヒートスプレッダー全体にきれいに広がります。付属のヘラで伸ばしてあげるのも良いですね。

拭き取りはウェットティッシュ(グリスクリーニングシート)やパーツクリーナーを活用すると楽です。PC用のものが販売されています。細かい部分は綿棒などを使ってみてください。CPUとCPUクーラーの両方をしっかりと拭き取りましょう。基本的にCPUグリスの使い回しは厳禁なのでCPUやCPUクーラーを交換する都度CPUグリスも塗り直してください。

CPUグリスを選ぶポイント

メーカー

CPUグリスを販売しているメーカーは、アイネックス・親和産業・ARCTIC・CORSAIR・Thermalrightなどがあります。アイネックスや親和産業が人気です。メーカーに関しては好みで選んでも良いと思います。パッケージデザインなどに個性が現れます。

素材

様々な素材が活用されています。シリコン・シルバー・ゴールド・ダイヤモンド・カーボン・液体金属などがあります。一般的なのはシリコン(200円/1g)・シルバー(600円/1g)・ダイヤモンド(400円/1g)です。素材によって価格が変わることがありますが、メーカー次第な側面もあります。

熱伝導率

熱伝導率は上記で紹介した素材によって変わります。シリコン13W/m・K、シルバー13W/mK、ゴールド12W/m・K、ダイヤモンド16W/m・K、カーボン8.5W/m・K、液体金属73W/m・Kとなります。コスト度外視ならダイヤモンドを選んでおくと良いと思います。液体金属で玄人向けで一般ユーザーは無視しても問題ありません。

導電性・絶縁性

CPUグリスには電気を通す導電性と電気を通さない絶縁性があります。基本的には絶縁性タイプを選ぶと良いでしょう。万が一マザーボードなどの回路についてもショートするリスク絵を軽減できます。製品を見ればわかりますが、ほとんどの製品が絶縁性であることがわかります。もし、導電性の製品を選ぶ際はリスクを理解しておきましょう。

内容量

容量は1g~4gが一般的なように思います。1gだと1回ぐらいしか使えずコストパフォーマンスが悪い傾向にあります。そこまでCPUやCPUクーラーを交換しない方であれば問題ありません。ベンチマークを頻繁に取る方など交換頻度がそこそこあるのであれば2g以上の製品を基準に考えると良いと思います。

おすすめのCPUグリス

おすすめのCPUグリスをまとめました。信頼性・使い勝手などから総合的に判断しています。そこまで高くないのでいくつか購入してみてあなたに合うモデルを探してみるのも良いでしょう。伸びなどは好みが分かれる部分です。

アイネックス JP-DX1

高品質なナノダイヤモンドグリスです。1g当たりの価格は460円とやや高めです。伸ばしやすく慣れていない方でも塗りやすいです。ヘラ付属となっています。熱伝導率は16W/m・Kです。非導電性なので安心して使用できます。長期保存にも適しています。

親和産業 SMZ-01R

素材は不明です。1g当たりの費用は540円と高いです。内容量は2gとなります。熱伝導率は13.2W/m・Kです。プロオーバークロッカーである清水貴裕氏とのコラボモデルです。オーバークロックなど過酷な使用を想定している方におすすめです。非導電性でショートの心配は不要です。

ARCTIC MX-4

カーボンベースのCPUグリスです。1g当たりの費用は230円と安価です。内容量は4gと容量が多く何度も使えます。8gや20gなどの大容量タイプもあります。コストパフォーマンスを重視したい方向けです。熱伝導率は8.5W/m・Kです。非導電性となっています。

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