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パルワールドの推奨PCスペックを解説

パルワールドの推奨PCスペックを解説していきます。早期アクセス中ということもあって最適化が進んでいないように思います。要求スペックが高く中古ゲーミングPCでもそれなりの予算が必要です。

パルワールド推奨環境について

要求スペックは高い

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パルワールドの推奨環境は、既存のPCタイトル全体で見ても高めです。PCゲームのスペックは、必要環境がゲームを起動させるのに必要な性能、推奨環境がゲームをプレイするのに必要な性能と言われています。つまり、快適にゲームをプレイするには推奨環境+αの性能が必要です。

推奨環境でも現行のミドルクラスほどの性能が要求されます。快適なゲームプレイ、高リフレッシュレートなどのゲーム環境を考えれば、ミドルクラスでも物足りないことがわかります。パルワールドの推奨環境から、CPUはCore i5-14400F、グラフィックボードはGeForce RTX 4060 Tiくらいが理想だと考えます。 性能に少し余裕を持たせた上での理想なのでワングレード下のGeForce RTX 4060でも対応できます。旧世代基準ではGeForce GTX 1080 Ti、GeForce RTX 2070 SUPER、GeForce RTX 3060 Tiが理想的です。

旧世代ながらGeForce GTX 10シリーズの最上位であるGeForce GTX 1080 Tiが最低限になります。いかに要求スペックが高いのかよくわかります。中古パソコンで購入するにしても、現行のミドルクラス並の価格です。さらに、パルワールドの推奨環境ではメモリ32GBが要求されます。16GBでは設定をそれなりに落とさなければならず、スペック的にはもう少し余裕が生まれます。

CPUはRyzen 7 5700X、グラフィックボードはGeForce GTX 1080、GeForce RTX 2070、GeForce RTX 3060でも対応できるでしょう。どの程度を許容するかで必要な環境は変わります。144Hzのような高リフレッシュレートでのゲームプレイはさらに余裕を持たさなければなりません。そういった環境でのゲームプレイは、ここでの動作環境を基準に、少し余裕を持たせるのが理想です。

中古ゲーミングPCだとハードルは高い

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パルワールドを快適にプレイするのに高性能なゲーミングPCが必要になったことはすでに述べました。中古パソコンでも10万円を超えてしまうモデルが大半です。GeForce GTX 1080やGeForce GTX 1080 Tiは現在でも通用する性能があります。GeForce GTX 1080は、GeForce RTX 3050とGeForce RTX 3060の中間に位置します。現行でもミドルクラスとして扱われる性能です。

GeForce GTX 1080 TiはGeForce RTX 3060とGeForce RTX 4060の中間で、こちらもミドルクラス程度です。 現行の性能に置き換えることができる性能は、現行のモデルとそう大差ない価格になります。要求スペックの高いパルワールドを快適にプレイするための環境を整えると、新品のパソコンを選択する方がいい場合もあります。中古パソコンの魅力は価格の安さにあります。その特徴を活かせないなら、あえて中古パソコンを選択する意味はありません。

狙い目はGeForce RTX 2070です。。GeForce RTX 20シリーズで、GeForceのグラフィックボードに初めてSUPERシリーズが登場しました。GeForce RTX 2070の後に登場したGeForce RTX 2070 SUPERの登場で、GeForce RTX 2070は市場での取り扱いが終了しました。中古パソコンでは同じGeForce RTX 20シリーズでも、無印とSUPERは1世代分の価格差があるような扱いになっています。 つまり、GeForce RTX 2070搭載モデルは、古いことで価格が安くなっています。

在庫状況もGeForce GTX 1080 Tiと比べて多いです。それは、GeForce GTX 10シリーズのハイエンドクラスのGeForce GTX 1080 Tiは、元々の価格が高いことが影響しています。GeForce RTX 2070はGeForce RTX 20シリーズのハイクラスです。販売が開始された時の双方の価格差は大きいです。それが中古パソコンにもしっかり反映されています。パルワールドを快適にプレイするならGeForce RTX 2070搭載モデルを探してみましょう。

プラットフォーム比較(家庭用機器)

パルワールドは、SteamとMicrosoft Storeでのみ販売されています。つまり、パルワールドをプレイするならPCかXboxシリーズということになります。価格だけを見れば、間違いなくXboxシリーズの方がいいでしょう。現在パルワールドは早期アクセス中今後のアップデートで最適化が行われていくでしょう。そうなれば、今よりも要求されるスペックが引き下げられる可能性があります。それまでは、Xboxシリーズの方が選びやすいと感じます。

パソコンは将来性が高い

パルワールドだけをプレイすることを考えれば、中古パソコンでも相応なモデルが必要になるパソコンは選びにくく見えます。価格だけならXboxシリーズの方が購入しやすいでしょう。ゲーミングPCを選ぶメリットがないように感じるかもしれません。しかし、パソコンには将来性があります。

パソコンにはModが存在します。Modを導入することで、よりパルワールドを深く楽しめます。 長寿なゲームには課金要素かModのどちらかがあります。パルワールドは、販売開始時と比べてプレイ人数は大幅に激減しています。今後も人気ゲームとして生き残るとすれば、アップデートとModの存在が大きいと言えるでしょう。奇しくもピーク時のプレイヤー数が10万人を切りましたが、この5万人前後のゲームが最も長く続きやすく感じます。爆発的な人気はなくても、長く愛されるゲームはこのくらいのプレイヤー数で推移しています。

長く続くこということは、それだけ楽しむことのできるコンテンツや要素があるということです。どんなゲームにも大型アップデートが終了します。その後、長く遊べるゲームは必ずModがあると言っても過言ではありません。クロスプラットフォームが導入されるかわからない現在、マルチプレイのことも考えればプレイヤーを確保しやすいWindows版に分があります。今一時を楽しむならXboxシリーズが購入しやすいです。

家庭用ゲーム機ではXbox Series Sが優秀

Xbox Series Xは、Xboxシリーズで高いパフォーマンスを持つ機器です。しかしながら、パルワールドではそれほど安定したプレイができないという声が挙がっています。フレームレートは意外にもXbox Series Sの方が高いとのことで、まだまだ最適化が進んでいるわけではなさそうです。 バージョンによって動きがあるようで、あくまでも今現在のみの話です。

次のバージョンではXbox Series Sが不安定になるかもしれません。Xbox Series SはXbox Series Xよりも安いことから、今選ぶとするならXbox Series Sも悪くありません。今後のアップデートを確認しながら、最適なシリーズを探っていきたいところですね。 バージョンによっては、Xbox Series Sに多くの不具合を抱えていたこともあります。進行が困難になったり、理不尽に死んでしまったり、避けにくい不具合が確認されているようです。少し改善されたとは言え今も残るバグがある状況ではおすすめしづらいです。

パルワールドを快適にプレイするために

余裕のある性能を選ぶ

パルワールドを快適にプレイするためには、性能に余裕がなければなりません。何を当然のことをと思われるかもしれませんが、パルワールドは負荷を大きく下げられるような細かな設定ができません。ファイルをダイレクトに触ればできなくもないという程度で、ゲーム内設定では負荷を下げにくいゲームです。 要求スペックの高さは前述の通り高く、ハイスペックなゲーミングPCが必要です。快適にプレイするためには、正式版に期待するか余裕のある性能を持つモデルを選ぶしかありません。

早期アクセスから正式版にアップデートされれば、詳細な設定が追加される可能性があります。そうならなければ、性能で対応していくしかありません。 また、オンラインゲームの宿命として、アップデートを繰り返せば要求されるスペックも上がっていきます。必要環境や推奨環境の表記が変わらなくても、負荷はじわじわ高まります。快適と言えるかギリギリのラインの性能だったなら、アップデートの繰り返しでいつの間にか快適と言えなくなっていくでしょう。

推奨環境が変わっていないからと、負荷自体が変わっていないということはありません。必要環境を基準にしたゲーミングPC選びは、このようにリスクが生じてしまいます。推奨環境を基準にしつつ、一つ二つ上の性能を目指すくらいがちょうどいいのがゲーミングPCです。しかしながら、困ったことにパルワールドの推奨環境の高さから、一つ二つ上の性能を求めるとハイエンドクラス並になってしまいます。性能選びの難しいゲームは、中古パソコンで目指すのは少し難しい部分がありますね。今後の最適化次第では現行のミドルクラス程度と考えれば問題ありません。

60fpsを上限に考える方がいい

パルワールドは快適な環境を構築しにくいゲームです。PCゲームは144Hz・240Hzといった高リフレッシュレートに対応したモニターが主流です。fpsに性能を合わせるのではなく、性能にfpsを合わせる方が気が楽でしょう。ゲームの推奨環境は60fpsを想定しているように、プレイする側もある程度の妥協が求められます。 対人要素の強いFPSやRTSといったジャンルでは、fpsやリフレッシュレートは重要です。

一方で、パルワールドのような対人要素の薄いゲームでは、それほど重要ではありません。fpsは高い方がよいと考えてしまいがちですが、不安定になるくらいなら60fpsで留める方が無難です。 たとえば、最高200fps・最低100fpsとなれば、落差は100fpsもあります。さすがに100も数値が落ちての100fpsではカクつき、重く感じてしまいます。最高のfpsよりも最低くらいを基準にした方が快適性は高いはずです。最高100fps最低60fpsなら、60Hzの環境を目指すように、fpsは高ければよいというジャンルのゲームではありません。まだまだ不安定な場面も多いゲームです。高すぎる環境は快適性を残ってしまう可能性があります。

パルワールドってどんなゲーム!?

爆発的な販売本数で注目された

パルワールドは2024年1月19日に、早期アクセスとしてSteamで販売されました。販売開始から6日程度で800万本以上を売上ました。また、Steamの同時接続者数が200万を突破しました。この同時接続者200万人は、PUBGの323万に次ぐ2位となっています。一気に話題となり、人気が爆発したゲームです。X(旧Twitter)でもトレンドになるなど、国内外で大きな話題を呼びました。 その一方で、様々なゲームからインスパイアを得たのか、酷似した部分が見受けられ波紋を呼んだゲームでもあります。

公式のゲームが到達するべきゲーム内容で、公式のゲームが進化しないのが悪いという論調に変わり、賛否分かれています。それが原因で訴訟に発展していないところから、ギリギリセーフという印象があります。 パルと呼ばれるユニークで愛嬌のあるモンスターを捕まえ、拠点の作業を補助してもらいます。シミュレーション要素とも言えますね。他のゲームの名前を出せば、ポケモン・ゼルダの伝説・ARK: Survival Evolved・Minecraftのゲーム性が近いでしょうか。コンセプトは ARK: Survival Evolved、パルの全体像はドラゴンクエストから影響を受けたようです。

見た目と違ってシビアなゲーム性

パルワールドは、見た目のかわいいパルというモンスターが生息しています。作業の補助から戦闘まで使役します。見た目のかわいらしさから、マイルドなゲームかと思いきや、ARK: Survival Evolvedから影響を受けたせいか、サバイバル要素が色濃く見えます。 夜は寒さで凍えたり、空腹や喉の乾きといった要素もあります。食べなければ、飲まなければ死んでしまう世界です。

のんびりしたゲームではなく、まごうことなきサバイバルゲームです。倒したパルの死体がそのまま残り、剥ぎ取りといった要素もあります。パルの見た目が違えば、全年齢のゲームにはならなかったことでしょう。 Minecraftにも空腹ゲージが登場したように、サバイバルという図式を明確にする要素なのでしょう。食べ物や飲み物がなくても無限に動き続けられるゲームとは全く違います。とくに序盤は気温や食料の管理がシビアです。慣れてしまえば、制限を受ける中でできることも増えます。

見た目はファミリー向けなポップなゲームですが、サバイバル要素が強く存在しています。こういったジャンルのゲームに慣れていない方には、手間が増えるだけに感じるでしょう。しかし、空腹や喉の乾きといった要素は、死にアイテムを限りなく削ることができます。 どんなゲームでも、進行していくと使い道のないアイテムが出てきます。これが死にアイテムです。より効率的なものを使用していくことにより、序盤に重要だったアイテムはなかなか使用する機会がなくなります。これを防ぐことで、ゲームボリュームを維持することにつながっています。

たとえば、パルワールドには様々な機械が用意されています。これらの機械を作るための素材、アイテムを生成するための素材が必要です。食べ物や飲み物など、活動の維持に必要なものが素材になることで、サバイバル要素はうまくゲーム性を活かすでしょう。 必須となるものが必要になることで、需要は常に出てきます。安定してそういった材料を確保できるようにする。これもサバイバル系のゲームでは重要です。ポップなゲームでありながらも、コアなゲームファンも満足できる仕様と言えるでしょう。

アップデートで広がる可能性

現在、パルワールドは早期アクセス中です。ゲーム自体の安定性はもちろん、コンテンツもまだまだ未発達な状態です。2024年4月4日に「レイドボス第1弾」と称される大型アップデートが追加されました。これにより、強力なモンスターを協力して倒すというコンテンツが誕生しました。ただし、パルワールドはマルチサーバーで複数プレイヤーと協力することもできますが、拠点でパルを総動員して戦うという点でのレイドとなっています。大人数参加コンテンツとは少し違いますね。

レイドとは、強襲を意味する「Raid」から来ています。MMORPGでは、複数のパーティが集まり、一つのチームとして行動するコンテンツとして扱われています。その意味では、複数のストレージを集めて1つのストレージにするパソコンのレイドシステムに近いとも言えます。 パルワールドにはパーティコンテンツというものがありません。初めてのパーティコンテンツがレイドシステムなのは、多くのユーザーと行動できる要素を追加したかったからなのかもしれませんね。

パルワールドゲームの性質上、4人・5人のパーティコンテンツよりも、マルチサーバー32人が同時に参加できるようなコンテンツが望ましいようです。注意してほしいのは、現段階のレイドコンテンツは前述の通り、多くのパルとともに戦うという意味合いが強いです。プレイヤー同士協力する要素は今後のアップデートに期待です。 Minecraftがそうであるように、パルワールドもソロゲームとして遊べるゲームバランスに考えられています。大人数参加が絶対となるコンテンツは、ソロユーザーには何のメリットもありません。

参加人数に応じて敵が強くなるシステムを導入しない限りは、なかなか難しいでしょう。また、多くのプレイヤーが集まれば、参加するパルも多くなります。その時に抱える負荷は凄まじいものになりそうですね。こういった観点から、本当の意味での大人数参加コンテンツはなかなか実現が難しそうです。Modでの実現に期待した方が現実的でしょうか。 しかしながら、パルワールドの可能性を広げたアップデートであったことは間違いないでしょう。

冒険や戦いのコンテンツはいくらでも広げられそうです。早期アクセス中の大型アップデートが導入されたということは、今後のアップデートにも期待できそうですね。 レイドボス第1弾という表記からも、レイドボスは今後も追加されることが確実です。さらなるゲーム性の変化も予想できますので、パルワールドは単調なゲームになることに対策を立てています。明後日の方向に向かったアップデートでなければ、減少傾向にあるプレイ人口も回復することでしょう。

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