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GeForce GTX 1070の性能レビュー

GeForce GTX 1070の性能レビューを行いました。Pascal世代におけるハイクラスのグラフィックボードです。GeForce GTX 970の後継モデルで、2016年6月に発売開始となりました。5月に登場していたGeForce GTX 1080に続くモデルです。GeForce GTX 1080の定価が10万円前後なのに対して、GeForce GTX 1070は6万円前後とまだ購入しやすい価格帯だったといえます。その後GeForce GTX 1080 TiやGeForce GTX 1070 Tiが登場しています。GeForce GTX 1070は、発売から8年の月日が流れどの程度通用するモデルなのか気になるところだと思います。「グラフィックボード性能比較表」も参考にしてくださいね。

GeForce GTX 1070のスペック比較

ここから従来モデル及び同世代のグラフィックボードと比較しながらスペックを見ていきます。どこが大きく違うのかを知れば性能を把握するのに役立つと思います。

GTX 970と比較

モデル GTX 1070 GTX 970
GPUアーキテクチャ Pascal Maxwell 2.0
GPUコア GP104 GM204
製造プロセス技術 16nm 28nm
トランジスタ数 72億 52億
ダイサイズ 314m㎡ 398m㎡
SM数 15 13
CUDAコア 1920 1664
ベースクロック 1506MHz 1050MHz
ブーストクロック 1683MHz 1178MHz
GPUメモリ GDDR5 8GB GDRR5 4GB
メモリクロック 8.0 Gbps 7.0 Gbps
メモリインタフェース 256 bit 256 bit
メモリバス帯域幅 256.3 GB/s 224.4 GB/s
SLI対応
消費電力 150W 148W
PCIe外部電源 1×8-pin 2×6-pin
出力 1x DVI
1x HDMI 2.0
3x DisplayPort 1.4a
1x DVI
1x HDMI 2.0
3x DisplayPort 1.4a
MSRP 379 329
国内定価 56,800円~ 46,800円~
中古価格 11,980円 6,480円
発売日 2016/6/10 2014/9/19

*SM=ストリーミング・マルチプロセッサー

GeForce GTX 1070は、Pascal世代のグラフィックボードとなります。GPUコアはGP104です。製造プロセス技術が28nmから16nmへと微細化されました。トランジスタ数は52億から72億へと39%も増えています。SM数は2基増えてCUDAコアは1920(128×15)となります。さらに、プロセスの微細化の恩恵もあってクロック周波数が大幅に引き上げられています。ベースクロックが45%高く、ブーストクロックも43%も高いです。

GPUメモリも容量が倍増の8GBとなりました。メモリクロックも8.0 Gbpsと少し速いです。メモリインターフェイスは256 bitのままです。メモリバス帯域幅は15%速く256.3 GB/sとなっています。GeForce GTX 1070も、GeForce GTX 970と同様SLIをサポートしています。消費電力は公称で2W増えて150Wです。PCIe外部電力は2×6-pinから1×8-pinへと変更されています。出力端子は同じです。MSRPは$50高いです。中古価格も見ると5,500円の差があります。価格が高くなったため純粋な後継モデルとは言えないものの大幅にスペックが高くなっていることは間違いありません。

GTX 1080/GTX 1070 Tiと比較

モデル GTX 1070 GTX 1080 GTX 1070 Ti
GPUアーキテクチャ Pascal Pascal Pascal
GPUコア GP104 GP104 GP104
製造プロセス技術 16nm 16nm 16nm
トランジスタ数 72億 72億 72億
ダイサイズ 314m㎡ 314m㎡ 314m㎡
SM数 15 20 19
CUDAコア 1920 2560 2432
ベースクロック 1506MHz 1607MHz 1607MHz
ブーストクロック 1683MHz 1733MHz 1683MHz
GPUメモリ GDDR5 8GB GDDR5X 8GB GDDR5 8GB
メモリクロック 8.0 Gbps 10.0 Gbps 8.0 Gbps
メモリインタフェース 256 bit 256 bit 256 bit
メモリバス帯域幅 256.3 GB/s 320.3 GB/s 256.3 GB/s
SLI対応
消費電力 150W 180W 180W
PCIe外部電源 1×8-pin 1×8-pin 1×8-pin
出力 1x DVI
1x HDMI 2.0
3x DisplayPort 1.4a
1x DVI
1x HDMI 2.0
3x DisplayPort 1.4a
1x DVI
1x HDMI 2.0
3x DisplayPort 1.4a
MSRP 379 599 399
定価 56,800円~ 98,800円~ 70,180円~
中古価格 11,980円 16,980円 14,980円
発売日 2016/6/10 2016/5/27 2017/11/2

*SM=ストリーミング・マルチプロセッサー

同じPascal世代の上位モデル2つも合わせて見ていきましょう。まずは、同時期に発売されたGeForce GTX 1080と比較していきます。GeForce GTX 1080も、GeForce GTX 1070と同じGPU GP104を搭載しています。フルスペックバージョンで、SM数は20と33%多いです。CUDAコアも2,560と33%増です。

ベースクロックもGeForce GTX 1080の方が7%弱高く、ブーストクロックも3%弱高いです。GeForce GTX 1080ではGPUメモリがより高規格なGDDR5Xを搭載しています。メモリクロックも10.0 Gbpsと速いです。メモリインターフェイスは256 bitと同じです。メモリバス帯域幅は320.3 GB/sとGeForce GTX 1070よりも25%速いです。SLIをサポートしています。消費電力は180Wと、GeForce GTX 1070よりも20%大きいです。PCIe外部電源は1×8-pinです。出力は変更なしです。MSRPは$599とGeForce GTX 1070よりも$220高いです。中古価格は5,000円高く16,980円です。

GeForce GTX 1070が発売されたおよそ1年5ヶ月後の2017年1月に上位モデルであるGeForce GTX 1070 Tiがリリースされました。GeForce GTX 1080とGeForce GTX 1070の間を埋める存在です。SM数はGeForce GTX 1080よりも1基少ないだけで、CUDAコアは2,432です。ベースクロックはGeForce GTX 1070よりも10%高くGeForce GTX 1080と同じです。ブーストクロックはGeForce GTX 1070と変わりません。

GPUメモリ周りもGeForce GTX 1070と同じですね。GDDR5 8GBとなっています。消費電力は180WとGeForce GTX 1080と同じです。CUDAコア数やベースクロックも見る限り納得できます。PCIe外部電源は1×8-pinです。出力端子は共通です。MSRPは$20高く$399です。中古価格は14,980円~となっています。GeForce GTX 1080寄りの価格です。

GeForce GTX 1070の写真

詳細は不明です。シングルファンのシンプルなグラフィックボードとなっています。

出力端子はDisplayPort×3、HDMI×1、DVI×1となります。複数モニター環境も構築可能です。

バックプレートはなくシンプルなモデルです。

補助電源は8-pin×1となります。

GeForce GTX 1070に関する考察

2世代後の50番台と同等のゲーム性能を持つ

GeForce GTX 1070のゲーム性能は、エントリークラス相当です。フルHD環境でのゲームプレイが基準となります。負荷の軽いタイトルでないと高リフレッシュレートでのゲームプレイは難しいです。発売当時こそハイクラスのモデルとして君臨していましたが、8年の月日が流れ性能はAmpere世代の50番台であるGeForce RTX 3050 8GB相当に留まります。

2世代でツーランク下がったということです。時代の流れは残酷です。次世代のGeForce GTX 1660 TiやGeForce GTX 1660 SUPERと同等です。GPUメモリ容量が8GBと余裕があるのは強みになります。これらの次世代モデルと比べても安定することもあります。後継モデルであるGeForce RTX 2070になると45%以上性能が向上します。

同世代のモデルと性能を比較していくと、従来モデルのGeForce GTX 970よりも68%も性能が高くなっています。GeForce GTX 980よりも40%性能が高く、フラグシップモデルであるGeForce GTX 980 TiやNVIDIA TITAN Xを上回ります。競合モデルであるRadeon R9 Fury Xよりも30%近くも性能が高いです。上位モデルであるGeForce GTX 1080との性能差は19%・GeForce GTX 1070 Tiとの性能差は11%となります。

GTX 970よりも消費電力が低い

上記はゲームプレイ時のピーク時の消費電力をまとめたものです。この数値を参考に電源ユニットなどの選定を行うと良いと思います。GeForce GTX 1070は省電力性の高さが魅力のグラフィックボードです。GeForce GTX 970よりも16%も消費電力が抑えられています。性能が70%近くも伸びているのでいかに省電力性が高いモデルなのかがわかります。性能で上回るGeForce GTX 980 Tiと比べても消費電力は35%程度低いです。これらはすべて製造プロセスの微細化による恩恵です。プロセスの微細化はグラフィックボードの進化にとって重要です。

中古ゲーミングPCでの人気はGTX 1060に劣る

GeForce GTX 1070を搭載した中古ゲーミングPCはそれほど多くありません。単体のグラフィックボードを購入するのはいいと思いますが、GeForce GTX 1070搭載モデルの購入を考えている方はGeForce GTX 1070 Ti搭載モデルも選択肢に入れてください。搭載モデルになると価格差が大きくないこともあります。価格を重視するなら市場にタマの多いGeForce GTX 1060 6GB/3GB搭載モデルも選択肢に入ります。

なお、性能的には次世代のGeForce GTX 1660 TiやGeForce GTX 1660 SUPERが近いですが、中古ゲーミングPCではGeForce GTX 1070搭載モデルよりも15%~20%程度高くなります。GeForce RTX 3050 8GB搭載モデルも同様です。これは世代が新しいことによってCPUの世代も変わることも要因の一つだと考えられます。今Pascal世代のグラフィックボードが狙い目なのは間違いありません。

タイトル別目安

フォートナイト Apex Legends

100fps以上を目指せる

60fps以上も目指せる
マイクラ FF14

Modにも対応可

高品質でもプレイ可
パルワールド Cyberpunk2077

必要動作環境を満たす

XeSS/FSR推奨

使用環境などによって変わる可能性があります。一つの目安として見ていただければと思います。

GeForce GTX 1070のベンチマーク一覧

PCMARK10

PCMARK10でのトータルスコアは5,692です。Core i7-8700×GeForce GTX 1660 Tiと同等のスコアです。次世代のGeForce RTX 2070搭載モデルと比べると7%程度低くなっています。

Fire Strike

 

Fire Strikeのスコアは15,697です。GeForce GTX 1660 Ti搭載モデルよりも6%程度スコアが高いです。下位モデルのGeForce GTX 1060 6GB搭載モデルと比べても50%近くもスコアが高くなっています。

Time Spy

 

Time Spyでのスコアは5,952となります。GeForce GTX 1660 TiやGeForce GTX 1660 SUPER搭載モデルと同等です。次世代モデルの方が適正があるのかもしれません。

FF14 黄金のレガシー

GeForce GTXX 1070搭載モデルならフルHD環境での快適にゲームをプレイできます。GeForce GTX 1060 6GB搭載モデルと比べて24%程度高いです。WQHD環境以上ではグラフィックス負荷が上がりボトルネックとなるためフレームレートの差が縮まります。Core i7-8700×GeForce GTX 1660 Ti搭載モデルよりも2%-4%程度劣ります。

Cyberpunk 2077

cyberpunk2077

Cyberpunk 2077でのフレームレートを計測しました。負荷が高いこともあって低設定としました。平均fpsは63.4fpsです。設定を上げるとやや厳しそうです。アップスケーリング技術であるFSRを有効化すれば60%程度フレームレートが高く101.7fpsまで向上します。FSRを前提とすればもう少し設定を上げても対応できそうです。

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