ゲーミングPCに搭載するのにおすすめのCPUと選び方について紹介していきます。コスト度外視なら選ぶのは簡単ですが、誰にでも予算はあるはずで場合によっては妥協も必要になるでしょう。ゲーミングPCの購入あるいは自作PCの組み立てでどのCPUを選べばいいのか悩んでいる方は参考にしてくださいね。ゲームだけではなく動画編集・ゲーム実況・ゲーム開発などの用途も考慮するならマルチコア性能を重視したいところです。CPU性能比較表【2026年版】と合わせて読み進めていただければと思います。旧世代のCPUを含めて相対的な性能を把握できます。
結論:用途別おすすめ早見表
迷ったらここから。目的に合う1台を先に提示します。製品詳細は後半のレビューをご覧ください。
ゲーム向けCPUの選び方
CPUを選ぶ上で下記の項目順に沿って絞り込んでいくと最適なモデルが見つかると思います。時間を掛けてあなたに合うCPUを探してくださいね。
性能・予算
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| 型番 | ゲーム性能 | 価格 | コスパ | コア | 動作周波数 | TDP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Ryzen 7 9850X3D | 75,980 | 0.96 | 8/16 | 5.6GHz | 120W | |
| Ryzen 7 9800X3D | 58,980 | 1.23 | 8/16 | 5.2GHz | 120W | |
| Ryzen 9 9950X3D2 | 178,162 | 0.40 | 16/32 | 5.6GHz | 200W | |
| Ryzen 9 9950X3D | 108,665 | 0.65 | 16/32 | 5.7GHz | 170W | |
| Ryzen 9 9900X3D | 91,245 | 0.71 | 12/24 | 5.5GHz | 120W | |
| Ryzen 7 7800X3D | 45,996 | 1.37 | 8/16 | 5.0GHz | 120W | |
| Ryzen 9 9950X | 98,892 | 0.59 | 16/32 | 5.7GHz | 170W | |
| Ryzen 7 9700X | 40,114 | 1.44 | 8/16 | 5.5GHz | 65W | |
| Core Ultra 7 270K Plus | 59,800 | 0.97 | 24/24 | 5.5GHz | 125W | |
| Core i9-14900K | 82,980 | 0.70 | 24/32 | 6.0GHz | 125W | |
| Core i9-14900KF | 90,415 | 0.64 | 24/32 | 6.0GHz | 125W | |
| Ryzen 9 9900X | 68,664 | 0.83 | 12/24 | 5.6GHz | 120W | |
| Core Ultra 9 285K | 88,980 | 0.64 | 24/24 | 5.7GHz | 125W | |
| Core Ultra 9 285 | 94,500 | 0.60 | 24/24 | 5.4GHz | 65W | |
| Core i7-14700 | 65,346 | 0.86 | 20/28 | 5.3GHz | 65W | |
| Core i7-14700F | 65,346 | 0.86 | 20/28 | 5.3GHz | 65W | |
| Core Ultra 5 250K Plus | 38,199 | 1.47 | 18/18 | 5.3GHz | 125W | |
| Core Ultra 5 250KF Plus | 39,980 | 1.40 | 18/18 | 5.3GHz | 125W | |
| Ryzen 5 9600X | 34,866 | 1.60 | 6/12 | 5.4GHz | 65W | |
| Ryzen 5 9600 | 34,866 | 1.59 | 6/12 | 5.2GHz | 65W | |
| Ryzen 5 9500F | 34,479 | 1.54 | 6/12 | 5.0GHz | 65W | |
| Core Ultra 7 265K | 47,061 | 1.08 | 20/20 | 5.5GHz | 125W | |
| Core Ultra 7 265KF | 47,061 | 1.08 | 20/20 | 5.5GHz | 125W | |
| Ryzen 7 7700 | 37,980 | 1.32 | 8/16 | 5.3GHz | 65W | |
| Core Ultra 7 265 | 56,860 | 0.88 | 20/20 | 5.3GHz | 65W | |
| Core Ultra 7 265F | 52,287 | 0.95 | 20/20 | 5.3GHz | 65W | |
| Core Ultra 5 245K | 29,980 | 1.58 | 14/14 | 5.5GHz | 125W | |
| Core Ultra 5 245KF | 29,980 | 1.58 | 14/14 | 5.5GHz | 125W | |
| Core Ultra 5 235 | 43,980 | 1.04 | 14/14 | 5.0GHz | 65W | |
| Ryzen 5 7500F | 17,980 | 2.50 | 6/12 | 5.0GHz | 65W | |
| Core Ultra 5 225 | 25,667 | 1.70 | 10/10 | 4.7GHz | 65W | |
| Core Ultra 5 225F | 25,667 | 1.70 | 10/10 | 4.7GHz | 65W | |
| Core i5-14400 | 33,480 | 1.25 | 10/16 | 4.7GHz | 65W | |
| Core i5-14400F | 33,480 | 1.25 | 10/16 | 4.7GHz | 65W | |
| Ryzen 7 8700G | 42,791 | 0.89 | 8/16 | 5.1GHz | 65W | |
| Ryzen 5 8600G | 27,980 | 1.30 | 6/12 | 5.0GHz | 65W | |
| Ryzen 7 5700X | 27,980 | 1.19 | 8/16 | 4.6GHz | 65W | |
| Core i5-12400 | 33,430 | 0.97 | 6/12 | 4.4GHz | 65W | |
| Core i5-12400F | 33,430 | 0.97 | 6/12 | 4.4GHz | 65W | |
| Ryzen 5 5600X | 22,980 | 1.33 | 6/12 | 4.6GHz | 65W | |
| Ryzen 5 5600 | 20,500 | 1.47 | 6/12 | 4.4GHz | 65W | |
| Core i3-14100 | 16,646 | 1.67 | 4/8 | 4.7GHz | 60W | |
| Core i3-14100F | 16,646 | 1.67 | 4/8 | 4.7GHz | 60W | |
| Ryzen 5 5500 | 13,410 | 1.76 | 6/12 | 4.2GHz | 65W | |
| Ryzen 5 4500 | 13,980 | 1.36 | 6/12 | 4.1GHz | 65W |
上記グラフでゲーム性能と価格をまとめています。まずは、あなたの予算でどのぐらいのゲーム性能が手に入るかを把握してください。クラスの目安は次の「性能クラスの目安」で図解しています。
性能クラスの目安
ゲーム性能スコアでクラスを把握しましょう。自分の予算で狙えるクラスが分かります。
スコア60,000以上ならほとんどの環境に対応できるポテンシャルがあります。多くのゲーマーはミドルハイ〜ハイクラス(50,000〜60,000)を狙えば快適にプレイできます。予算が限られる場合もミドルクラス以上を選べば、フルHDのゲームプレイで困ることはほぼありません。
AMDとIntelどっちがいい?
両社の特徴を一覧で比較しました。長く使うか、創作も兼ねるかで選びましょう。
| 比較項目 | AMD Ryzen | Intel Core Ultra / Core i |
|---|---|---|
| ゲーム性能 | ◎ 3D V-Cache搭載モデルが最強 | ○ Core Ultra 2 Plusで大きく改善 |
| クリエイティブ | ○ Ryzen 9で高い(X3Dは中位) | ◎ 多コアでエンコードに強い |
| 省電力性 | ◎ 65Wモデルが豊富 | ○ Core Ultra世代で改善 |
| ソケット寿命 | ◎ AM5を長期維持・流用しやすい | △ 約2世代でチップセット変更 |
| アップグレード | BIOS更新で長く使える | マザーごと交換になりやすい |
| 向いている人 | ゲーム特化・長く使いたい人 | 配信/編集も含む万能型が欲しい人 |
Intel(Core Ultra or Core i)かAMD(Ryzen)のいずれかのメーカーを決める必要があります。最新のCore Ultraシリーズ2 Plusでは弱点だったゲーム性能が引き上げられて扱いやすくなりました。ゲーム性能とマルチコア性能のバランスがよくオールランドに対応できます。Intel第14世代Core iシリーズも手堅い人気がありますが、新品での購入は難しくなっています。詳しい違いは「AMDとIntelどっちがいい?」でまとめました。
Intelはおおよそ2世代周期でマザーボードのチップセットが変わるのはデメリットといえるかもしれません。CPUのアップグレードを行うに当たってチップセットが変わるとマザーボードごと交換する必要がありハードルが上がります。
AMD Ryzenシリーズはゲーム性能を極めた3D V-Cache搭載モデルがあったり、エントリークラスからハイエンドクラスまでラインナップが豊富だったりと急激にシェアを拡大中です。Ryzen 7000シリーズ以降AM5ソケットがしばらく維持されることが考えられることからマザーボードを流用しやすいのもメリットです。一度購入すればBIOSのアップデートを行うことで長く使い続けることができます。省電力性の高さも特徴と言えます。旧世代のRyzen 5000シリーズまではAM4ソケットとなります。
GPUとの組み合わせ早見表
CPUとGPUの“格”を揃えるのが失敗しないコツ。お使いのGPUから逆引きできます。
| GPUクラス | 推奨CPU |
|---|---|
| RTX 5090 / 5080 | Ryzen 7 9800X3D・Core Ultra 7 270K Plus |
| RTX 5070 Ti / 5070 | Ryzen 7 7800X3D・Core Ultra 5 250K Plus |
| RTX 5060 Ti | Ryzen 5 9600X・Core Ultra 5 245K |
| RTX 5060 / 下位 | Ryzen 5 7500F・Core i5-14400 |
CPUを選ぶ上でグラフィックボード(GPU)とのバランスを考えることも重要です。いくらグラフィックボードの性能が高くてもCPUの性能が低いとパフォーマンスを最大限に引き出せません。ハイエンドのGeForce RTX 5090を搭載しているゲーミングPCのCPUがエントリークラスのCore i3-14100FだとGeForce RTX 5090のパフォーマンスを引き出すことは難しいです。
フレームレートが思ったほど伸びず下位モデルに劣ってしまうこともあるぐらいです。同時にエントリークラスのグラフィックボードにRyzen 9 9950X3DやCore Ultra 7 270K Plusを選ぶ理由は薄いです。ハイエンドのグラフィックボードならハイエンドのCPUを、ミドルクラスのグラフィックボードならミドルクラスのCPUを選択すると良いでしょう。具体的な組み合わせは「GPUとの組み合わせ早見表」を参考にしてください。
用途
最後にどういった用途でゲーミングPCを使いたいのかを考えてください。ゲームプレイだけならゲーム特化型のRyzen 7 9850X3DやRyzen 7 9800X3Dがぴったりかもしれません。コストを抑えつつトップクラスのゲーム性能を得られます。旧世代のRyzen 7 7800X3Dも魅力的です。現行モデルよりも安いのにゲーム性能は引けを取りません。
一方で、動画編集やエンコードなどのクリエイティブ作業を頻繁に行うならCore Ultraシリーズ2 PlusやRyzen 9シリーズがおすすめです。2025年3月にはマルチコア性能を重視したRyzen 9 9950X3DやRyzen 9 9900X3Dがリリースされました。ゲーム性能とマルチコア性能の両立が図られています。ただし、ゲームしかしないのにCore Ultra 9シリーズやRyzen 9シリーズを選ぶのは宝の持ち腐れです。CPUに掛けるお金をグラフィックボードに回す方が満足度が高くなると思います。
おすすめCPU詳細レビュー【2026年最新版】
| アーキテクチャ | Zen 5 |
|---|---|
| ソケット | AM5 |
| コア/スレッド | 8コア/16スレッド |
| 定格/最大クロック | 4.7 GHz / 5.2 GHz |
| キャッシュ(L3/L2) | 96MB + 8MB |
| TDP(MTP) | 120W(162W) |
殿堂入りしたといっても過言ではないほど人気のあるCPUです。Ryzen 7 9800X3Dはグレード的にはハイクラス相当ですが、ゲーム性能はトップです。Ryzen 9 9950X3Dと同等のゲーム性能を持ち、ゲーム性能だけを追求するなら理想的なモデルと言えます。96MBの3D V-Cacheが効いています。キャッシュの搭載位置をCCDの上から下に変更することで従来モデルの弱点だった発熱の問題をクリアしました。CCDとヒートスプレッダーが近接することになり、効率的に熱を排出できます。従来のRyzen 7 7800X3Dと比べてベースクロックが0.5GHz高く、最大ブーストクロックも0.2GHz高くなっています。クリエイティブ用途でもある程度通用するモデルになりました。
| アーキテクチャ | Zen 5 |
|---|---|
| ソケット | AM5 |
| コア/スレッド | 6コア/12スレッド |
| 定格/最大クロック | 3.9 GHz / 5.4 GHz |
| キャッシュ(L3/L2) | 32MB + 6MB |
| TDP(MTP) | 65W(105W) |
今イチオシのCPUです。Zen 5アーキテクチャのラインナップでもっとも安価なモデルとなっています。下位モデルよりも安いにもかかわらず性能はそこまで変わりません。コストパフォーマンスの高いモデルです。6コア12スレッドとスペック自体は控えめですが、ゲーム性能・マルチコア性能ともにミドルクラスの域を超えそうなレベルです。
| アーキテクチャ | Arrow Lake-R |
|---|---|
| ソケット | LGA1851 |
| コア/スレッド | 18コア/18スレッド |
| 定格/最大クロック | 4.2 GHz / 5.3 GHz |
| キャッシュ(L3/L2) | 30MB + 30MB |
| TDP(MTP) | 125W(159W) |
Core Ultra 5 250K Plusはミドルハイクラスに属するCPUです。ハイブリッドコアアーキテクチャ採用で18コア18スレッドと競合のRyzen 5 9600Xよりもスペックが高いです。そこそこのゲーム性能とクリエイティブ性能を持ち人気があるモデルとなっています。Ryzen 5 9600Xよりも圧倒的なクリエイティブ性能を誇ります。LGA1851ソケットがこの世代で寿命を迎えてしまうのがマイナスです。次世代モデルへの買い替えではマザーボードも新調しなければいけません。
| アーキテクチャ | Zen 4 |
|---|---|
| ソケット | AM5 |
| コア/スレッド | 8コア/16スレッド |
| 定格/最大クロック | 4.2 GHz / 5.0 GHz |
| キャッシュ(L3/L2) | 96MB + 8MB |
| TDP(MTP) | 120W(162W) |
3D V-Cache搭載モデルの中でもっともコストパフォーマンスの高いモデルです。49,800円と50,000円を切る価格は驚きです。次世代のRyzen 7 9800X3Dと比べると11%程度ゲーム性能は低いですが、すべての3D V-Cache非搭載モデルを上回っています。ゲーム向けの準最強クラスといっても過言ではないでしょう。Zen 4アーキテクチャ採用で将来性が高いのもポイントです。
| アーキテクチャ | Arrow Lake(Core Ultra シリーズ2) |
|---|---|
| ソケット | LGA1851 |
| コア/スレッド | 10コア(6P+4E)/10スレッド |
| 定格/最大クロック | 3.3 GHz / 4.9 GHz |
| キャッシュ(L3/L2) | 20MB + 22MB |
| TDP(MTP) | 65W(121W) |
25,667円で購入できる、Arrow Lake世代の高コスパ・ミドルレンジモデルです。6つのPコアと4つのEコアによる10コア構成で、ゲームから普段使いまで快適にこなします。内蔵グラフィックスを省いた「F」モデルのため別途グラフィックボードが必須ですが、その分価格が抑えられ、ゲーミングPC用途では好相性です。最新のLGA1851プラットフォームを採用しており、将来性も十分です。コスパ指標1.70は本表でも上位クラスで、限られた予算で組みたい方の新定番といえるでしょう。
