ノートパソコン向けCPUの性能比較表をまとめました。デスクトップパソコン向けのモデルと比べると性能は劣ります。物理的なスペースが小さいことや消費電力を抑えなければいけないことから仕方がないことです。それでもIntel・AMD・Appleが熾烈な競争を繰りひろげながら性能の底上げが行われています。ノートパソコン向けCPUの問題は型番が複雑で性能がわかりづらいことにあります。この問題を解決するために当ページ下部の「ノートパソコン向けCPUの型番の見方」でわかりやすく解説しています。
モバイル向けのCPUとなると、CPU内臓グラフィックスの性能を重視する方も多いと思います。PassMarkとは別にグラフィックス性能を測るTimeSpyのスコアも掲載しています。最新のRyzen AI Max+395に搭載されているRadeon 8060S GraphicsはdGPUのGeForce RTX 3050 Mobileと同等のグラフィックス性能を有しています。省電力性も高く注目度が高いです。外付けのグラフィックボードに頼らなくてもノートパソコンでゲームプレイやクリエイティブ作業ができる時代が来ています。デスクトップ向けCPUについては「CPU性能比較表【2025年版】」でまとめていますので参考にしてくださいね。
CPU性能比較【ノートパソコン向け】
ノートパソコン向けCPUの型番の見方
ノートパソコン向けCPUはとにかく製品を理解するのが難しいです。様々な世代のモデルが入り乱れているためです。英数字の羅列について規則性を理解することである程度パフォーマンスを予測できるようになると思います。
Intel
世代 | 製品例 | 発売時期 | 末尾記号 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Arrow Lake(Core Ultra シリーズ2) | Core Ultra 7 255H | Q1'25 | HX/H/U | IPC改善、HTT廃止 |
Lunar Lake(Core Ultra シリーズ2) | Core Ultra 7 258V | Q3'24 | V | メモリ統合、NP性能向上 |
Raptor Lake(Intel第14世代) | Core i7-14700HX | Q1'24 | HX | クロック周波数の引き上げ |
Meteor Lake(Core Ultra シリーズ1) | Core Ultra 125U | Q4'23 | H/U | 3Dチップレット技術採用 |
Raptor Lake(Intel第13世代) | Core i7-13700H | Q1'23 | HX/H/P/U | L2/L3キャッシュ増量 |
Intel製CPUはとにかく複雑です。最新のCore Ultraシリーズ2では2つの世代があります。Arrow lakeではハイエンド向けのHX、高パフォーマンスなH、省電力性重視のUが用意されています。ハイパースレッディングを廃止しているのが特徴です。IPCの改善によって従来モデルを上回るパフォーマンスを発揮します。Luna Lakeでは末尾にVを冠しています。特にV自体に意味があるわけではなく、HやUとの差別化のためと考えるとよいでしょう。
NPの演算性能はMeteor Lakeの11 TOPSから48 TOPSへと向上しています。Copilot+ PCの40 TOPS以上という要件をクリアしています。Intel第14世代Core iシリーズはハイエンド向けのHXシリーズのみの展開です。まだまだ国内ではIntel第13世代Core iシリーズを搭載したモデルのラインナップが多いように思います。
AMD
世代 | 製品例 | 発売時期 | 末尾記号 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Zen 5(Fire Range) | Ryzen 9 9950HX3D | Q1'25 | HX3D/HX | 最強ゲーム向けCPU |
Zen 5(Strix Halo) | Ryzen AI Max+ 395 | Q1'25 | 無印 | 高性能内臓GPU搭載 |
Zen 5(Strix Point) | Ryzen AI 9 365 | Q3'24 | 無印 | Copilot+ PCの要件クリア |
Zen 4(Hawk Point) | Ryzen 5 8640HS | Q4'23 | HS/U | 従来より高クロックを実現 |
Zen 4(Phoenix) | Ryzen 5 7640HS | Q1'23 | HS/U | AIアクセラレータ搭載 |
AMD製CPUもラインナップが多くわかりづらいと思います。Zen 5アーキテクチャ採用モデルだけで3種類あります。コードネームFire Rangeはゲーミングノート向けCPUです。3D V-Cache搭載のRyzen 9 9950HX3Dがあります。Strix Haloはチップレット構造を採用していて、Strix Pointではモノリシック構造を採用しています。Strix Haloは高いGPU性能を持っていてゲームプレイにも対応できるほどです。いずれのモデルもNPU性能が高くCopilot+ PCの要件をクリアしています。
Apple
世代 | 製品例 | 発売時期 | 末尾記号 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
M4 | Apple M4 | Q2'24 | Max/Pro/M | 省電力性向上 |
M3 | Apple M3 | Q4'23 | Max/Pro/M | 省電力性向上、Neural Engine強化 |
M2 | Apple M2 | Q2'22 | Ultra/Max/Pro/無印 | 省電力性向上、GPUコア増量 |
M1 | Apple M1 | Q4'20 | Ultra/Max/Pro/無印 | Mac初のSoC |
Appleの製品ラインナップはシンプルです。最新世代はM4です。新しい世代がリリースされれば旧モデルは市場から消えるので迷う必要がありません。末尾記号はMAX→Pro→無印と性能が低くなります。中古で購入する場合はできる限り新しい世代のモデルを選択するのが良いと思います。