パソコンが起動しなくて困っている方向けのコンテンツです。原因特定の手順と対策をまとめていますので、このページを読めば問題が解決するはずです。ブックマークをして一つずつ可能性を潰していってください。
パソコンが起動しない場合に考えられる原因一覧
- システムの一時的な不具合
- 帯電
- 各種ケーブルの不具合/未接続
- パーツの故障
- OSなどのソフトウェアの不具合
- ウイルス感染
パソコンが起動しなくなる原因をまとめました。下に行くにつれて起こる可能性が低くなると考えてよいと思います。システムの一時的な不具合であれば特に対策を行う必要はありません。再度電源を入れてみるとつく可能性が高いです。起動しなければ各種ケーブルの不具合やパーツの故障など他の原因を考えるべきです。よくわからないサイトにアクセスしたり、送り先不明のメールアドレスに添付されたファイルを開いてしまったりするとウイルスに感染している可能性があります。心当たりがある方は注意してください。
原因特定の手順を解説
パソコンが動かない場合はまずは原因を特定することが重要です。下記の手順に沿って作業を行えば問題が解決するはずです。
放電
まず行うべきことはパソコンの放電です。電源ユニットの主電源をOFFにして、ACケーブルを抜きます。その状態でパソコン本体の電源ボタンを何回かカチカチと押します。その後1時間以上放置してください。この状態で再度電源を押してパソコンが起動するか確認しましょう。これでパソコンが起動すれば
各種ケーブルの不具合・未接続の確認
電源ケーブルやパソコン内部のケーブルが外れていると起動しなくなることがあります。パソコンを移動させた場合などにケーブルが外れてしまうことがあります。郵送でパソコンをどこかに送るときも要注意です。どんなに丁寧に梱包しても外れるときはあります。起動前に電源ユニットの電源が入っているかどうかも確認しておきましょう。パソコン内部を開けた経験がなく自信がない場合は無理にご自身で行わずショップに依頼してください。
マザーボードのチェックランプを確認
マザーボードに搭載されているチェックランプを確認してください。LEDインジケーターでCPUエラー・メモリエラー・グラフィックボードエラー・ストレージエラーを確認できます。CMOS電池の交換も有効です。パソコン起動時にビープ音が鳴るときはメーカーごとに原因を特定して対策を行う必要があります。
最小構成での起動
中上級者向けの内容です。最小構成で起動するかどうかテストしましょう。最小構成とは、パソコンを起動させるのに最低限必要な構成のことです。つまり、CPU・CPUクーラー・メモリ1枚・電源・マザーボードです。CPU内臓グラフィックスを搭載していないCPUの場合は別途グラフィックボードが必要となります。SSD・HDD・モニター・キーボード・マウス・スピーカーなどをすべて外してください。
最小構成でパソコンが起動できるかどうか確認しましょう。BIOS画面までいけば問題なしです。この状態で起動すれば最小構成で使用したパーツについては問題がないと判断できます。パーツを一つずつ戻していけばどのパーツが壊れているのかを特定できるはずです。
パーツの故障が疑われる時の対処法解説
上記手順を行っても問題が解決しないならパーツの故障を疑うべきです。故障しているパーツを特定できれば対策を行っていきましょう。パーツの故障になると少し難易度が上がりますので、自信がない方はショップや詳しい友人・知人にお願いするとよいと思います。ショップでの購入なら保証期間内は無償で修理を依頼できます。
故障しやすいパーツから順に見ていきます。故障以外にもメモリやグラフィックボードがうまく取り付けられていないことも疑いましょう。一度取り外してもう一度取り付けてみるのも効果的です。スロットが故障している可能性もあります。
ストレージ(SSD/HDD)
ストレージは故障リスクの高いパーツです。最小構成からストレージを追加して起動するかどうか確認してください。電源がついてもBIOS画面から動かない場合は故障を疑います。念のためブート順を確認してみましょう。OSを搭載したストレージが最優先になっていなければ優先度を変更します。
CPUクーラー
CPUクーラーから異音がしたり、BIOSでエラーが表示されたりしたらCPUクーラーの故障を疑います。CPUファンが回っていないのであれば故障の可能性が高いです。また、最近利用者が増えてきた簡易水冷クーラーは寿命がある製品なので、使い始めて2年~3年経過すれば交換を検討しましょう。空冷ファンが故障する可能性は低いように思います。物理的に破損していないかどうか確認しておくとよいですね。
グラフィックボード
グラフィックボードのファンが回っているかどうか確認しましょう。補助電源がしっかりと接続されているかどうかもチェックしておくとよいですね。代わりのグラフィックボードを持っているのであれば換装して起動確認を行ってください。グラフィックボード自体が故障している場合はショップに修理を依頼する必要があります。
CPU
他のパーツが正常にもかかわらずパソコンが起動しないのであればCPUの故障を疑います。CPUのピンが折れていないか確認してください。また、CPUソケット側のピンも確認が必要です。CPUグリスがCPUの基盤に付いてしまい不具合が生じている可能性もあります。
電源ユニット
電源ボタンを押した時に電源のファンが稼働しているかどうか確認してください。音を聞けば稼働状況を確認できます。電源検証ボードを使えば正常に稼働しているかどうか簡単に判別できます。電源容量が不足している可能性も疑いましょう。特にCPUやグラフィックボードの換装を行ったときは注意が必要です。
メモリ
メモリはもっとも故障確率の低いパーツといえます。最小構成で起動した場合メモリが不具合の可能性は低いでしょう。複数枚のメモリを搭載している場合は一つずつ追加して起動するか確認するとよいですね。メモリ自体の故障よりもメモリスロットが故障している可能性の方が高いです。
マザーボード
何をしても解決しない場合はマザーボードの故障を疑います。各スロットの破損や接触不良なども起こり得ます。マザーボードの交換となると大変なので、他の可能性を完全に潰す必要があります。
ソフトウェアの不具合やウイルス感染が疑われる時の対処方法
ソフトウェアの不具合やウイルス感染によってパソコンが起動しないこともあります。こうなるとなかなかやっかいです。システムの復元やOSの再インストールの実施を検討してください。ウイルスソフトをインストールされている方はスキャンを行って問題がないか確認するとよいでしょう。
上記手順を試しても問題が解決しない場合はお気軽に当ショップにご相談くださいませ。ご購入いただいたショップ様にご相談できないご事情がある方のサポートも行わせていただきます。症状によっては相談料をいただくことがございます。その場合は事前に料金をご提示いたします。