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2025年6月24日にNVIDIAがBlackwell世代のエントリー向けモデルであるGeForce RTX 5050がリリースされることを発表しました。GeForce RTX 3050 8GB/6GBの後継モデルとなります。実に2世代振りの50番台のモデルです。どうしてモバイル向けではリリースされたGeForce RTX 4050が未発売だったのか謎です。日本国内での販売価格は44,800円が予想されています。性能的にはGeForce RTX 4060には届かないのではないかと思います。
GeForce RTX 5050のスペック
型番 | RTX 5050 | RTX 5060 | RTX 3050 8GB |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Blackwell | Blackwell | Blackwell |
GPU | GB207 | GB206 | GA106 |
SM数 | 20 | 30 | 20 |
CUDAコア | 2,560 | 3,840 | 2,560 |
RTコア | 20 | 30 | 20 |
Tensorコア | 80 | 120 | 80 |
ベースクロック | 2317 MHz | 2280 MHz | 1552 MHz |
ブーストクロック | 2572 MHz | 2497 MHz | 1777 MHz |
GPUメモリ | GDDR6 8GB | GDDR7 8GB | GDDR6 8GB |
メモリクロック | 不明 | 28.0 Gbps | 14.0 Gbps |
メモリバス | 128 bit | 128 bit | 128 bit |
メモリ帯域幅 | 320.0 GB/s | 448.0 GB/s | 224.0 GB/s |
L2キャッシュ | 32MB | 32MB | 2MB |
バスインターフェース | PCIe 5.0 x8 | PCIe 5.0 x8 | PCIe 4.0 x8 |
TDP | 130W | 145W | 130W |
補助電源 | 1x 8-pin | 1x 8-pin | 1x 8-pin |
MSRP | $249 | $299 | $249 |
国内価格 | 44,800円 | 50,980円 | 37,800円 |
発売日 | 2025年07月予定 | 2025年05月19日 | 2022年01月27日 |
GeForce RTX 5050のスペックをまとめました。アーキテクチャはBlackwell世代のモデルで上位のGB206よりも一回り小さなGB207を搭載しています。基本的なスペックは従来モデルのGeForce RTX 3050 8GBと同じです。SM数は20、CUDAコアは2,560となる。RTコアは20、Tensorコアは80となります。
クロック周波数は大きく引き上げられています。ベースクロックは50%弱、ブーストクロックも45%程度高いです。GPUメモリ周りはメモリ帯域幅が拡大されています。L2キャッシュが2MBから32MBへと大幅に増えているも大きな違いです。
バスインターフェースはPCIe 5.0をサポートしています。TDPは130Wと同じです。補助電源も8-pinとなっています。MSRPは$249と変わりなしです。GeForce RTX 5050の国内価格は44,800円が予想されます。発売予定は2025年7月中旬から下旬です。
GeForce RTX 5060との性能差は大きいと考えて間違いありません。GPUは一回り大きなGB206を搭載しています。CUDAコアは50%も多くなっています。GPUメモリも最新のGDDR7を搭載していてメモリ帯域幅は448.0 GB/sと2倍です。MSRPでは$50しか差がなく、国内価格も6,180円高いだけです。GeForce RTX 5050を選ぶにはもう少し価格が下がらないと厳しそうです。
DLSS 4.0対応で高いフレームレートが実現できる
出典:(NVIDIA, 2025)
2世代ぶりの50番台のグラフィックボードが登場するということで市場が盛り上がっています。DLSS 4.0をサポートしているという点でこれまでの50番台のモデルとは異なります。対応タイトルではより高いフレームレートを実現できます。例えば、Cyberpunk2077ではGeForce RTX 3050 8GBの3倍程度のフレームレートを出せます。ただし、アップスケーリング技術を使用した場合通常のゲームプレイとは感覚が異なることがあります。不自然さを感じてしまうこともあるかもしれません。
前評判がそれほど高いわけではないのは、GeForce RTX 5060との価格差が小さいことが要因でしょう。GeForce RTX 5060になればCUDAコアは50%も多くGPUメモリもGDDR7とスペックで引き離されます。市場の原理で言えばGeForce RTX 5050は相応に価格が引き下げられるのではないかと思います。
GeForce RTX 5050の性能予想
純粋なグラフィックス処理性能を予想しました。GeForce RTX 3050 8GBよりも30%程度性能が高くRadeon RX 6600と同程度に留まるのではないかと思います。GeForce RTX 3060 12GBには届かずGeForce RTX 5060との差を詰めることはないはずです。もしかしたらこれでも楽観的な方かもしれません。スペック的にはアーキテクチャの進化とクロック周波数の引き上げのみいです。どの程度パフォーマンスが向上するかは見ものです。