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GeForce RTX 2070の性能レビュー

GeForce RTX 2070の性能レビューを行いました。2018年10月発売のTuring世代のハイクラスのグラフィックボードです。前世代で人気の高かったGeForce GTX 1070の後継モデルでその人気を引き継ぎました。発売当時こそ高解像度適性が高いグラフィックボードでしたが、2024年時点だとフルHD環境でのゲームプレイに適しています。下位グレードであるGeForce RTX 2060よりもレイトレーシングやDLSSの適性が高いです。「グラフィックボード性能比較表」では現行モデルも含めて様々なモデルを比較しています。現在の立ち位置を把握するのに最適です。

GeForce RTX 2070のスペック

モデル RTX 2070 RTX 2070 SUPER GTX 1070
GPUアーキテクチャ Turing Turing Pascal
GPUコア TU106 TU104 GP104
製造プロセス技術 12nm 12nm 16nm
トランジスタ数 108億 136億 72億
ダイサイズ 445m㎡ 545m㎡ 314m㎡
SM数 36 40 15
CUDAコア 2304 2560 1920
Tensorコア 288 320 -
RTコア 36 40 -
ベースクロック 1410MHz 1605MHz 1506MHz
ブーストクロック 1620MHs 1770MHz 1683MHz
GPUメモリ GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR5 8GB
メモリクロック 14.0 Gbps 14.0 Gbps 8.0 Gbps
メモリインタフェース 256 bit 256 bit 256 bit
メモリバス帯域幅 448.0 GB/s 448.0 GB/s 256.3 GB/s
SLI対応 ×
(NVLink)
消費電力 175W 215W 150W
PCIe外部電源 1×8-pin 1×8-pin+
1×6-pin
1×8-pin
出力 1x DVI
1x HDMI 2.0
1x DisplayPort 1.4a
1×USB Type-C
1x HDMI 2.0
3x DisplayPort 1.4a
1×USB Type-C
1x DVI
1x HDMI 2.0
3x DisplayPort 1.4a
MSRP 499 499 379
中古価格 22,980円 24,980円 11,980円
発売日 2018/10/17 2019/7/9 2016/6/10

*SM=ストリーミング・マルチプロセッサー

GeForce RTX 2070は、Turing世代のグラフィックボードでGPUはフルスペックのTU106となります。Pascal世代のGeForce GTX 1070はGPUコアがGP104でした。GPUコアのグレード的にはダウンとなっていますね。製造プロセス技術が16nmから12nmへと微細化されました。トランジスタ数は72億から108億へと50%も増えています。ダイサイズは314m㎡から445m㎡へと42%大きくなりました。プロセスが微細化されたにもかかわらずこれだけダイサイズが大きくなっていることを考えると大幅に強化されていることが推察できます。

GeForce RTX 2070のSM数は36でGeForce GTX 1070よりも21基増えました。ただし、SM 1基当たりのCUDAコア数は128から64へと半減しています。CUDAコア数は20%増えて2,304となります。Tensorコアは288基、RTコアは36基です。これらの新しいコアはトランジスタ増及びダイサイズ増に寄与しています。ベースクロックは6%低く、ブーストクロックも3%低いです。GPUメモリはGDDR5 8GBからGDDR6 8GBへと高規格なものに変更されました。メモリクロックも75%速く14.0 Gbpsです。メモリインターフェイスは256 bitのままです。メモリバス帯域幅は75%速く448.0 GB/sと高速です。

GeForce RTX 2070は、GeForce GTX 1070で対応していたSLIには対応していません。2枚組み合わせてより高みを目指すことはできません。消費電力は25W増えて175Wとなりました。PCIe外部電源は1×8-pinです。出力はUSB Type-Cが増えていますが、ここはベンダー次第です。MSRPはなんと$120も引き上げられて$499です。中古価格でも11,000円の差があります。まとめるとプロセスの微細化とTensorコア・RTコアの追加でより高いパフォーマンスが期待できるモデルといえます。消費電力もそこまで変わっていないことを考えると省電力性は高いモデルです。

2019年7月にGeForce RTX 2070の上位モデルとしてGeForce RTX 2070 SUPERが登場しました。同じTuring世代のモデルでGPUコアがより大型のTU104となっています。トランジスタはGeForce RTX 2070よりも27%多く、ダイサイズも22%大きいです。GeForce RTX 2080に近いモデルとなっています。SM数は4基増えて40です。CUDAコアは2,560です。Tensorコア及びRTコアもそれぞれGeForce RTX 2070よりも11%多いです。

ベースクロックが14%高く、ブーストクロックも9%高いです。メモリ周りは共通ですね。GeForce RTX 2070 SUPERは、NVLinkでのSLIをサポートしています。GeForce RTX 2070 SUPERは消費電力が215Wと高いです。クロック周波数の引き上げが要因です。PCIe外部電源も1×8-pinと1×6-pinとなります。MSRは$499とGeForce RTX 2070と同じですが、中古価格ではしっかりと性能差が現れている形です。+2,000円なら悪くない選択肢だと思います。

GeForce RTX 2070の写真

玄人志向が販売しているグラフィックボードです。メーカーカスタムのデュアルファン(90mm)で冷却性能を高めています。ブルーのワンポイントデザインがかっこいい。

出力端子は、DisplayPortx1、HDMIx1、DVI-Dx1です。最近のモデルと比べると一つ少ないですね。ほとんどのユーザーにとってデメリットはないと思います。

バックプレート搭載で安心して使用できます。

補助電源は8-pin×1です。一般的な電源ユニットでカバーできます。

2スロット占有となります。

GeForce RTX 2070に関する考察

GTX 1080/RX Vega 64を上回る性能を持つ

GeForce RTX 2070は、従来モデルであるGeForce GTX 1080よりも高いグラフィックス処理性能を持つグラフィックボードとなっています。性能差は18%前後と大きいです。GeForce GTX 1070よりも46%も性能が向上しています。GeForce GTX 1080 Tiと比べると10%低いです。Radeon RX Vega 64と比べても18%程度上回っています。メインターゲットはWQHDとなっていましたが、今はフルHDを基準に考えると良いと思います。後発のGeForce RTX 2060 SUPERが近い性能を持っています。次世代モデルのGeForce RTX 3060が近いです。

GeForce RTX 2070の発売当時そこまで評価が上がらなかったのは旧世代のラインナップに同等の性能を持つモデルがあったためです。また、GeForce GTX 1070と比べてMSRPが$120高くなったのはネガティブな印象を与えました。一ヶ月早く登場していたGeForce RTX 2080は、GeForce GTX 1080 TiどころかウルトラハイエンドのNVIDIA TITAN Xpすらも上回る性能を持ち新境地に到達しています。そうは言ってもTensorコア・RTコアといった新しい機能が追加されたことやグラフィックス処理性能が向上したことを考えれば納得できるでしょう。

消費電力は高いがパワー効率は悪くない

上記はゲームプレイ時の最大消費電力をまとめたものです。GeForce RTX 2070の消費電力は206Wとやや高めです。GeForce GTX 1070よりも52W(34%)と消費電力が高くなっています。それでも性能が46%向上していますので、パワー効率は優れているといえます。GeForce GTX 1080と比べても同様ですね。消費電力は15%高いですが、性能は18%高いので数値的に悪くありません。

中古価格は順当に落ちている

この記事を書いている時点でGeForce RTX 2070を新品で購入することはできません。PCパーツショップ・メルカリ・オークションなどで中古で手に入れる必要があります。中古相場は22,000円~25,000円といったところです。メーカーや状態などによって価格差が生じます。新品の定価が70,000円~100,000円だったことを考えるとかなり価格が下がっていることがわかります。性能的には今でも問題なく使用できます。

なお、同等の価格を持つGeForce GTX 1080はさらに安く17,000円~20,000円程度で購入可能です。世代が古いこととRTコアやTensorコアが搭載されていないので妥当な価格設定だと言えます。競合のRadeon RX Vega 64は20,000円前後で販売されています。総合的に見てGeForce RTX 2070はおすすめしやすいです。

タイトル別目安

フォートナイト Apex Legends

144fps以上を目指せる

100fps以上も目指せる
マイクラ FF14

Modにも対応可

高品質でもプレイ可
パルワールド Cyberpunk2077

推奨環境を満たす

高設定にも対応できる

使用環境などによって変わる可能性があります。一つの目安として見ていただければと思います。

GeForce RTX 2070のベンチマーク一覧

PCMARK10

 

 

GeForce RTX 2070搭載モデルのスコアは6,118です。従来モデルであるGeForce GTX 1070搭載モデルよりも6%程度スコアが高くなっています。Core i7-10700×GForce GTX 1660 SUPER搭載モデルと比べるとスコアが低いのはCPU性能の差が出ていますね。Digital Contenのスコアは10%近く高いです。

Fire Strike

 

Fire Strikeでのスコアは19,638です。GeForce GTX 1070搭載モデルよりも25%以上高いです。GeForce RTX 2080 SUPER搭載モデルとの差は11%となります。

Time Spy

 

Time Spyのスコアは8,318です。GeForce GTX 1070搭載モデルよりも40%程度スコアが高くなっています。GeForce GTX 1660 Ti搭載モデルと比べても40%程度高いです。GeForce RTX 2080 SUPER搭載モデルよりも20%程度お取ります。Fire StrikeよりもGPU性能の差が顕著に現れているように思います。

FF14 黄金のレガシー

黄金のレガシーではFULL HDで94.0fpsと高いフレームレートが出ています。GeForce GTX 1070搭載モデルやGeForce GTX 1660 Ti搭載モデルと比べても30%前後フレームレートが高いです。WQHDでも64.8fpsと悪くない数値です。2世代後のGeForce RTX 4060搭載モデルと比べると8%-20%程度フレームレートが低いです。

Cyberpunk 2077

cyberpunk2077

Cyberpunk 2077でのフレームレートを計測しました。負荷が高いタイトルなので低設定でのスコアです。GeForce RTX 2070搭載モデルは105.2fpsと高リフレッシュレートが実現できます。DLSS 2.0の有効化で10%強フレームレートが向上します。参考までにFULL HD×ウルトラでの平均fpsは65.44fps、最小fpsは53.82fpsです。これだけの数値であれば高設定でも問題なくプレイできるでしょう。

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