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ゲーム中のプチフリの原因と直し方【Windows 11】症状別の診断表で解決

プチフリとは「プチフリーズ」の略で、ゲーム中などにPCの画面が一瞬だけ固まる現象のことです。数秒以内に復帰するため実害は小さく見えますが、発生頻度が高く、Apex LegendsやフォートナイトのようなFPSタイトルでは撃ち合いの勝敗を左右します。

原因はひとつではありません。SSDの節電機能・メモリ不足・パーツの高温・ドライバー不具合など複数の候補があり、やみくもに対処すると遠回りになります。この記事ではまず症状から原因を絞り込む診断表で当たりをつけてから、原因別の対処法を画像付きで解説していきます。

まず確認:それは本当にプチフリ?(回線ラグとの切り分け)

プチフリと回線ラグは症状がよく似ています。両者で対処法がまったく違うため、最初に切り分けておきましょう。

→ 表は横にスクロールできます
見分けるポイント プチフリ(PC側) 回線ラグ(ネットワーク側)
画面と音 画面・音・マウス操作がすべて一瞬止まる 画面や音は正常に動き続ける
キャラクターの動き 全体が止まり、復帰後は続きから再開 敵や味方だけワープする・自分の弾が当たらない
オフラインでの再現 オフラインゲームや通常操作でも発生する オフラインでは発生しない

右側の症状に当てはまる場合はPCではなく回線側の問題です。有線接続への切り替えやルーターの再起動、Pingの計測から始めてください。左側に当てはまるなら、次の診断表に進みましょう。

症状別診断表|原因を絞り込む

プチフリの「起き方」には原因ごとのクセがあります。ご自身の症状に最も近い項目から読み進めてください。

操作していない瞬間や軽い場面でも、1秒未満のフリーズが不定期に起きる
SSDの節電機能(LPM)対処法1へ →
ブラウザやDiscordを同時に開いていると起きやすい。タブを閉じると軽くなる
メモリ不足対処法2へ →
プレイ時間が長くなるほど頻発する。ファンの音が大きい・本体が熱い
CPU・GPUの高温対処法3へ →
特定のゲームだけで発生する。ドライバーやゲームの更新後から始まった
グラフィックドライバー対処法4へ →
ロードやオートセーブのタイミングで固まる。PC全体の動作も重い
ストレージの空き容量・劣化対処法5へ →
決まった時間帯やPC起動直後に発生する
Windows Update・ウイルススキャン対処法6へ →
POINT迷ったら対処法1から進めてください。最近のゲーミングPCで最も多いのはSSDの節電機能(LPM)が原因のプチフリです。心当たりがなければ、対処法1から順に試すのが近道です。ここで解決すればラッキーです。

対処法1 SSDの節電機能(LPM)の設定を見直す

OSとSSDにはLPM(Link Power Management)と呼ばれる節電機能が搭載されており、LPMには「HIPM」と「DIPM」の2種類があります。OSは両方に対応していますが、SSDの中にはDIPMのみ対応の製品があります。

Windows 11側の節電設定がHIPMになっていると、OSがSSDからの応答を得られず「稼働していない」と判断し、SSDへの電力供給を一時停止してしまいます。システムドライブが止まればOSの動作も止まる、これがLPMによるプチフリです。すぐに給電が再開されるため、フリーズは1秒に満たない長さで解除されます。原因がわかれば対策は簡単です。

作業前の注意この対処法にはレジストリの書き換えが含まれます。誤った箇所を編集するとシステムに悪影響が出る場合があるため、手順どおり慎重に進めてください。不安な方は当ショップや詳しい方に相談することをおすすめします。

STEP 1レジストリを書き換える

レジストリエディターを管理者として実行Windowsボタンからメニューを表示し、上部の検索ウィンドウに「レジストリ」と入力します。検索結果に表示された「レジストリエディター」を管理者として実行します。

レジストリエディターでSYSTEM→CurrentControlSet→Controlと進む「コンピューター」直下にある「HKEY_LOCAL_MACHINE」をクリックし、ツリーの「SYSTEM」→「CurrentControlSet」→「Control」と進みます。

Power→PowerSettings配下のフォルダでAttributesを確認少し下にある「Power」→「PowerSettings」と進みます。「0012」から始まるフォルダを選択し、その中の「0b2」から始まるフォルダを選択します。右側の「Attributes」のデータが「0x00000001(1)」となっているか確認してください。この数値を0に変更します。

DWORD値編集画面で値を1から0に書き換える「Attributes」をダブルクリックすると「DWORD(32bit)値編集」画面が出てきます。値のデータを「1」から「0」に書き換えて「OK」を押して画面を閉じます。

STEP 2電源オプションから設定を変更する

検索結果からコントロールパネルを起動STEP 1と同じように検索ウィンドウを開き、「コントロールパネル」と入力します。検索結果に出てきた「コントロールパネル」をクリックして起動します。

コントロールパネルでハードウェアとサウンドを選択トップメニューから「ハードウェアとサウンド」を選択します。同じ画面にならない場合は、右上の「表示方法」を「カテゴリ」に変更してください。

ハードウェアとサウンドから電源オプションを選択「ハードウェアとサウンド」のメニューから「電源オプション」を選択します。

使用中プランのプラン設定の変更をクリック電源プランの選択とカスタマイズ画面が表示されます。現在使用しているプランの横にある「プラン設定の変更」をクリックします。

詳細な電源設定の変更を選択プラン設定の変更画面の下部にある「詳細な電源設定の変更」を選択します。

AHCI Link Power ManagementをActiveに変更電源オプションが表示されたら、一番上のハードディスクタブを開き、「AHCI Link Power Management – HIPM/DIPM」の設定を「Active」へ変更します。これで設定は完了です。ゲームをプレイしてプチフリが再発しないか確認してください。

対処法2 メモリ不足を解消する

ゲームと同時にブラウザ・Discord・配信ソフトなどを起動していると、メモリの空きが足りなくなります。最近利用者が増えているAIツールもメモリ消費が大きいアプリケーションのひとつです。メモリが不足するとWindowsはデータの一部をストレージへ退避(スワップ)させますが、この読み書きの瞬間に動作が引っかかり、プチフリとして体感されます。16GBでは足りなくなってしまう可能性があります。

  • ゲーム中に「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開き、パフォーマンスタブでメモリ使用率を確認する(常時90%前後なら不足のサイン)
  • 使っていないブラウザのタブや常駐ソフトを閉じてから再度プレイして、頻度が変わるか比べる
  • 16GB以下で最新タイトルを遊んでいる場合は、32GBへの増設を検討する

対処法3 CPU・GPUの高温対策をする

CPUやGPUは一定の温度を超えると、故障を防ぐために自動で性能を落とします(サーマルスロットリング)。この性能低下が瞬間的なカクつきやプチフリとして現れます。「プレイ開始直後は快適なのに、時間が経つほど悪化する」場合はこの原因が濃厚です。

  • HWiNFOなどのフリーソフトでゲーム中の温度を確認する(CPU 90℃超・GPU 85℃超が続くなら要対策)
  • PCケースの吸気口・排気口とファンのホコリをエアダスターで清掃する
  • ノートPCや吸気が床向きのケースは、設置場所を見直して吸排気を確保する
  • 数年使っているPCはCPUグリスの塗り直しも効果的(自信がなければショップへ)

対処法4 グラフィックドライバーを入れ直す

ドライバーの不具合や、更新時に古いファイルが残ったことによる競合でもプチフリは発生します。特定のゲームだけで起きる場合や、ドライバー・ゲームのアップデート直後から始まった場合はここを疑いましょう。

  • NVIDIA App(GeForce)やAMD Software(Radeon)から最新ドライバーへ更新する
  • 最新版で発生する場合は、逆にひとつ前の安定版へ戻して様子を見る
  • 改善しなければDDU(Display Driver Uninstaller)で完全に削除してからクリーンインストールする

対処法5 ストレージの空き容量と健康状態を確認する

システムドライブの空き容量が少ないと、SSDの書き込み速度が大きく低下し、ロードやオートセーブの瞬間に引っかかりが出ます。また、SSD自体が劣化している場合も同様の症状が現れます。

  • CrystalDiskInfoで健康状態を確認する(「注意」「異常」表示なら早めにバックアップと交換を)
  • Cドライブの空き容量を全体の20%以上確保する(不要なゲームのアンインストール、別ドライブへの移動)
  • HDDにインストールしたゲームで起きている場合は、SSDへの移動で大きく改善する

対処法6 バックグラウンド処理を制御する

Windows Updateのダウンロードやウイルス対策ソフトのフルスキャンが裏で走ると、その間だけCPUとストレージに大きな負荷がかかります。「決まった時間帯だけ調子が悪い」場合の定番の原因です。

  • 設定 → Windows Update →「アクティブ時間の変更」で、ゲームをする時間帯を避けて更新させる
  • ウイルス対策ソフトのスキャンスケジュールを深夜などに変更する
  • 設定 → ゲーム →「ゲームモード」をオンにして、ゲーム中のバックグラウンド処理を抑える

それでも直らないときは

対処法1〜6をすべて試しても改善しない場合、ソフトウェア設定では解決できない要因が残っている可能性があります。

  • Windowsの再インストール(環境の不具合をリセットする最終手段)
  • 電源ユニットの劣化やメモリの物理的な不良などパーツ故障の切り分け
  • 購入店やメーカーサポートへの相談(保証期間内なら早めに)

よくある質問(FAQ)

レジストリの変更は危険?元に戻せる?
手順どおり該当の値だけを変更すれば危険はありません。「Attributes」の値を「1」に戻せば元の状態に戻ります。心配な方は、変更前にレジストリエディターの「ファイル」→「エクスポート」でバックアップを取っておくと安心です。
NVMe SSD搭載のPCでもLPMの設定は必要?
不要です。「AHCI Link Power Management」はSATA接続のSSD・HDDに効く設定で、NVMe SSDには適用されません。NVMe搭載機でプチフリが起きる場合は、対処法2以降(メモリ・温度・ドライバー)から確認してください。
ノートPCでも同じ手順でいい?
手順は同じです。ただしノートPCはバッテリー駆動時に節電設定が強く働くため、電源オプションで「バッテリ駆動」と「電源に接続」の両方をActiveに変更してください。あわせて排熱が弱い構造なので、対処法3の温度対策も効果的です。
SSDを交換すればプチフリは直る?
原因がストレージの劣化(対処法5)にある場合は交換で直ります。ただしLPM設定やメモリ不足が原因の場合、SSDを新しくしても再発します。交換前にCrystalDiskInfoで健康状態を確認し、原因を特定してからの交換をおすすめします。
プチフリとカクつき(fps低下)はどう違う?
プチフリは画面全体が完全に止まる現象、カクつきはfpsが下がって映像が滑らかでなくなる現象です。カクつきが常時続く場合はスペック不足(主にGPU性能)が原因のことが多く、グラフィック設定を下げるかパーツのアップグレードで改善します。
全部試しても直らない。買い替えの目安は?
5年以上使用したPCで、Windowsの再インストール後も症状が続く場合はパーツの寿命が疑われます。修理費用とのバランス次第では買い替えが現実的です。当ショップでは動作検証済みの中古ゲーミングPCを取り扱っているので、選択肢のひとつにどうぞ。
この記事のまとめ
  • プチフリか回線ラグかをまず切り分ける
  • 症状別診断表で原因の当たりをつける
  • 最有力はSSDの節電機能(LPM)。レジストリと電源オプションの2箇所を変更する
  • メモリ・温度・ドライバー・ストレージ・バックグラウンド処理の順に消していく
  • 直らなければパーツ故障を疑い、ショップやサポートへ相談する

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